ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」は、2020年12月16日からハンバーグのみのテイクアウト販売を開始した。弁当ではなくハンバーグだけ! これで自宅での “ハンバーグライフ” がはかどりそうだ。
実は同日から、限られた店舗でデリバリー専用メニューの提供もスタートしている。それが今回紹介する「アジアンパオバーガー」だ。びっくりドンキーのハンバーガーだと!? それはぜひとも食べてみたいってことで、UberEatsで注文してみた!
・創業秘話
びっくりドンキーは、なぜ今になってハンバーガーを出してきたのか? その理由について、運営元の「株式会社アレフ」は次のように伝えている。
「びっくりドンキーの原点は1968年に岩手県盛岡市に開業した「ハンバーガーとサラダの店・べる」ですが、当時日本進出した大手ハンバーガーチェーンと競合しないために、1972年にハンバーグレストランに業態転換しました」(PRTIMESより)
……といった経緯から、現在に至るまでハンバーガーを販売して来なかっそうだ。しかしコロナ禍でテイクアウト需要が高まっていることを受け、この度ハンバーガー商品を販売することになったとのこと。
それにしても、そんな歴史があったなんて、全然知らなかった! 創業当時のままハンバーガーを売っていたら、どうなっていたのだろう? すでにマクドナルドに飲み込まれていた可能性だって、否定できない。だとしたら、ハンバーグレストランに業態転換したのは英断と言えるのかもしれない。
・デリバリー限定商品
とにかく、そのハンバーガーをぜひ食べてみたい! と思ったが、あいにく販売店舗に限りがある。しかもデリバリー限定で、全国でわずか6店舗しか扱っていない。東京都では、池袋サンシャイン通り店・足立東和店のみ。そのほかは、美香保店・石山通り店(北海道)、道頓堀店(大阪府)、西宮今津店(兵庫県)だ。
ということで私(佐藤)は池袋に行き、食べ物の持ち込みがOKなカラオケまねきねこから「UberEats」で注文することにした。なお、びっくりドンキー池袋サンシャイン通り店のデリバリーは、「出前館」でもオーダー可能だ。
UberEatsのメニューを見ると、アジアンパオバーガーは税込1000円。サービス料・配送手数料がそれぞれ100円ずつなので、合計税込1200円となっている。
・あえてパオ!?
注文から約30分後、UberEatsのスタッフがカラオケ店に到着。受付で商品を受け取ることができた。そしてこのとき、私はびっくりドンキーの紙袋を生まれて初めて見た。袋の前面に大きくプリントされているのはハンバーグと思いきや、レタスだった! なぜ野菜を描いているんだ?
中身を取り出したところ、ハンバーガーの入っている箱にプリントされているのは、玉ねぎ! やっぱりハンバーグじゃない。なぜなんだ? その理由は不明だ……。
フタを開けると、ハンバーガーとポテトがキレイに包まれている。包装は結構しっかりとしてるんだなあ。
お待たせしました! これがびっくりドンキーのハンバーガー「アジアンパオバーガー」ですっ!!
パオとは中華料理の1つで「包」と書く。小麦粉で作った皮で具材を包むことから、この名前がついているそうだ。ハンバーガーはまさに具材を包み込んでいる。
具材はハンバーグ、そしてパクチーなどの野菜、そして味付けにはヌクマム(魚醤)を使っている。
その名前の通り、味はタイやベトナムを感じさせるアジアンテイスト。スパイシーでさっぱりとしていて、冬よりも夏に食べたい味だ。びっくりドンキーのハンバーガーだからチーズやドミグラスソース、ケチャップたっぷりなのかと思ったら、それらが一切使われていないのは意外である。
まだまだ取り扱い店舗が少ないのだが、販売店舗が拡大したら1度試してみて欲しい。意外な味付けにハマるかも?
参照元:PRTIMES、びっくりドンキー
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS「UberEats」