ハンバーガーチェーンの中でも、こと「肉感」においてはバーガーキングだ。ゴロゴロした100%ビーフのパティには誇りすら感じる。肉を味わいたいならバーガーキング。
2020年12月11日、そんなバーキンがフェイクミートのハンバーガーを販売開始した。100%植物性パティを使用したハンバーガー、その名も「プラントベースワッパー(税込590円)」である。約2年間の試行錯誤を重ねたというこの商品。実力はいかほどか? さっそく「ワッパー(税込490円)」と食べ比べてみよう。
・誇りのフェイクミート
近年、注目されつつあるフェイクミート。大豆や小麦、エンドウ豆などを加工して作った肉の代替食品だ。ちなみに、バーガーキングは大豆由来。つまるところ肉ではないが、あれだけ100%ビーフパティにこだわっていたバーキンが「良し」としたフェイクミートである。これは本命が来たというヤツなのではないだろうか。
・見た目は遜色なし
プラントベースワッパーの包み紙を開けてみると、パッと見の外見は普通のワッパーと変わらない。パティも普通に肉に見える。網焼きの色までついており非常にビーフパティしている。
普通のワッパーのビーフパティと見比べても、やはり遜色はない。強いて言うなら、プラントベースワッパーのパティはビーフパティより少しカッチリした形をしているというくらいだ。とは言え、こういう形のパティも普通にある上に、ハンバーガーを開いてみないと分からない程度の違いである。
・食べ比べ
では、味はどうなのか? プラントベースワッパーをひと口食べてみたところ、食感も風味も肉でしかない。カリッと香ばしく焼いたビーフパティだ。むしろ、これが大豆ってマジか。思わず粗探しをしながらもうひと口。う~ん、少し後味に物足りなさがある……かも?
普通のワッパーは、もう少し後味に肉臭さがあった気がする。そう思ったので、ここで100%ビーフパティのワッパーを食べてみたところ……
ほぼ変わらん。
どうやら、大豆パティという先入観でそう感じたみたいだ。何度も食べ比べたら、確かに若干風味がサッパリしていることには気づいたのだが、ブラインドでプラントベースワッパーを食べて「肉ではない」と言い切れる人っていないんじゃないだろうか。前述の風味の違いも種類が違うだけで肉という感じではある。
というわけで、信じられない人は、ぜひ自身の舌で味を確認して欲しい。個人的には衝撃の肉具合であり、重くない分むしろこっちの方が好きかも。100%植物性のフェイクミートもここまで来たかと思わされる出来だった。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.