冬の足音が近づくにつれて新型コロナウイルスの第3波が押し寄せている。このまま感染者数が増加し続ければ、またしても外出を自粛する生活に逆戻りかもしれない。お家時間……つまりは自炊メインということだ。
ただ、得意不得意は人それぞれ。料理ができる人がいる一方、私のように自炊をほとんどしない人もいる。そろそろ料理ができるように頑張らなきゃ……そう思っている最近だが、素人に優しそうな商品をスーパーで見つけたので試してみることにした。これがあれば自炊も苦じゃない!?
・見た目はズボラ飯
購入したのは「カップでつくるお好み焼セット」でお値段278円(税込)。2020年9月1日、日清製粉グループから販売開始となった商品だ。見た目はカップ麺みたいでズボラ飯っぽい。その名の通りお好み焼を作れるのだが、何が中に入っているのかというと……
山いも入りお好み焼粉・えび粉末入り揚げ玉・かつお削りぶし・あおさの4袋。公式HPに「カップ入りで調理器具を揃える手間が減り、初めての方やちょっと食べたい時でも簡単に作れます」──と書いてあってお好み焼がこれ1つで完結しそう……ではあるが、じっくり詳細を見てみたらキャベツや卵、さらには肉も用意しなきゃいけないようだ。
・料理の素人にはキツい
そこそこ自分で用意するんだなと思ったことはおいといて、素人でも簡単にお好み焼を作れると考えたら期待が膨らむ。……だがしかし!
そうは問屋が卸さない。というのも、キャベツのみじん切り1つだけでも料理素人の私にとっては一苦労。YouTubeでお手本を見ながら慣れない包丁を使うと、とにかく時間がかかった。私の料理スペックが低すぎるのは無関係じゃないだろうが、これはガチのお好み焼作り……!
その後、指定された量の材料を加えて調理していくも試練はまだまだ続く。そう、料理の素人にとっては難易度がググッと上がる火の使用である。
・微妙に失敗
サラダ油を薄くひいて生地を流し込んで豚肉をのせて……と、文字にすると簡単そうに見えるが、一連の作業が不慣れすぎて上手くいかない。そもそも薄くってどれくらいなんだろうなんて思いながら焼いていたら……
思い切り焦がしてしまった\(^o^)/
まぁ真っ黒焦げじゃないからOKOK。これにマヨとソースをぶっかけたら何とかお好み焼として成立する……そう言いたいところだが、ここで改めて準備が必要なことを思い知った。その肝心のマヨとソースが容器に入っていないのである。
確かに容器に「マヨとソースが入ってる」との記述はどこにもない。書いていないから仕方ないけど、冷凍食品にそれらはデフォで入っていることがほとんどだから「およ?」となってしまった。幸い私は冷蔵庫にあったのでことなきを得たものの、マジで料理しない人なら作ったのに最後の仕上げで困るシーンとなるはずだから注意しよう。
肝心の味の方は作れる目安の2枚分、ペロリとイケるくらいウマかったのだが、正直な感想を言わせてもらうと洗い物が劇的に減るワケではなく、ぶっちゃけこれならレンチンで出来上がる冷凍食品のお好み焼を選んでしまう。
トータルで評価するとズボラ飯じゃないため素人には少し難しく、玄人には他の選択肢があるといったところ。カップで作れるという点は面白い商品ではあるのだが……。
・いい勉強になった
とはいえ、自分で作った達成感があっていつも以上にお好み焼が美味しく感じたのは事実。普段から料理をしない私にとっては新鮮な経験ができたと思っている。これから自炊の機会が増えるかもしれないし、備えあれば憂いなしという言葉もあるくらいだ。自炊の大切さを感じられたのはいい経験であった。
参照元:日清製粉グループ「カップでつくるお好み焼セット」
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]