以前「青色の日本酒」をご紹介したが、今度は「紫色のワイン」なるものを発見した。ワインには赤と白の他にもピンクっぽいロゼや黄色なども存在しているが、紫色は見たことがない。

初回入荷1000本が約5時間で完売したという「紫ワイン」を入荷待ちの末ようやく入手したので、さっそく飲んでみたよ。

・色も味も素敵

「紫ワイン」こと「パープル・レイン(税込3190円)」は、とても鮮やかな青みがかった紫色をしている。

紫色はブドウの色なのかと思いきや、元々は白ワインだそう。ワインの酸化を防ぐためにバタフライピー(チョウマメ)が使われており、美しい紫色になっているようだ。

美しい色をずっと眺めていたくなるが、飲み物である以上一番大事なのは味。お酒初心者かつワインは人生で三度ほどしか飲んだことがない筆者でも、美味しく飲めるだろうか? 「辛口」の文字にビリビリした味を想像しつつ、恐る恐る飲んでみると……ブドウだ!

確かにスンッとした辛味も感じるが、香りと風味にしっかりとブドウの存在を感じる。口の中がさっぱりとするような飲み心地で、とても美味しい。味の濃いものを食べながら飲むのがめちゃくちゃ合う。

しかも嬉しいことに、紫ワインは色が綺麗、美味しいというだけでは終わらなかった。美しい紫色を生み出しているバタフライピー(チョウマメ)といえば、最近流行りの色が変わるハーブティーなどに使われているハーブだ。

ということは、紫ワインも色が変わるのでは……? バタフライピーに含まれる色素「アントシアニン」は酸性のものを加えると赤色っぽく変化する特性がある。そこで、レモン汁を用意してみた。

色が変わるかワクワクしながら紫ワインにレモン汁を投入していく。数滴入れた程度ではあまり変化しなかったため、グラス1杯分の紫ワインに大さじ2杯ほどを投入してみると……

色がピンクっぽく変化した〜!

完全にピンク、というよりも「ピンクがかった紫色」という感じに変化。元の色も素敵だが、ほんのりとピンクみをおびた紫色も可愛らしくて素敵だ。

しかも、レモンを入れたことにより、辛口なスンッとした飲み心地がまろやかに変化した。ブドウの風味もあいまってか、ほんのりと甘味を感じるほどだ。ワインを飲み慣れていない筆者でもゴクゴクと飲めてしまいそうな、少しジュースっぽい感じになったよ。

見ても飲んでもアレンジしても楽しめる紫ワイン。オーストラリアの小さな醸造所で作られているらしく、日本に入ってくる量も少ないようなので、タイミングによっては筆者のように入荷待ちしなくてはならない場合もある。気になった方は公式HPをチェックしてみてほしい。

参照元:「パープル・レイン」公式HP
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼美味しかったです。

▼紫色の推しがいる方にもオススメしたい。