エンナァジイイイィィィッッ! みんなエナってるか? 久しぶりだな。エナジードリンクをこよなく愛する男、エナジーマンだ!! さっそくだけど聞いてくれ。少し前に俺、近所のファミマに行ったんだよ。ファミマ。そしたら……


エナドリが酒になっていた。


何を言っているのか分からねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。ファミマの酒コーナーになぜかエナドリが置いてあって、てっきり店員のミスかと思ったら、でもそれはれっきとした酒で……とうとう俺の頭はおかしくなってしまったのだろうか?

・ファミマ事変

ありのまま少し前にあったことを話すぜ。俺はファミマに行ってエナドリのコーナーをチェックしていた。特に変わったことはないことを確認した後、何気なく酒のコーナーに目を移したらエナドリがあった。何を言っているのか分からねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。



よく見てみると、そこにはこう書いてある。


『エナジーウォッカ』と。


・驚異の新人

どうやらこの飲料、日本のエナドリブランド「KIIVA(キーバ)」が2020年7月に発売した『キーバ エナジーウォッカ(税抜191円)』という新商品のようだ。エナジードリンクとウォッカの融合という神をも恐れぬ悪魔の所業……。やっちまってんな。完全にやっちまってんなコレは。



ポップで可愛いパッケージながら、超えてはならぬ一線をヌルっと超えてしまっていることは間違いないだろう。すでに震えが止まらないが、まずは恒例のエナジーサーチから行ってみたい。※説明しよう! エナジーサーチとは、エナジーマンが缶の裏の成分表示をただ眺めることである!!

・サーチ結果

エナエナ(ふむふむ)。アルコール5%ってのは意外と常識的な数字だな。12%とか言い出したらどうしようかと思ったぞ。原材料には当然ウォッカ、そして通常版にも含まれるガラナエキスがクレジットされている。他にはナイアシン、ビタミンB群等、エナドリ定番成分の姿も。ここまでは想定内だ。



ところが次の瞬間、俺はとんでもないことに気付いてしまう。マ、マジかよ……! コ、コイツ……!!


まさかのカフェインレス……!


・掟破り

そう、なんとこの『エナジーウォッカ』、エナドリの核とでも言うべきカフェインが一切含まれていないのである。アルギニンも一応入ってはいるものの、1本(350ml)当たり80.5mgとかなり控えめ。エナドリとしてのギリギリのラインと言えそうだ。

何だぁ? 見かけ倒しかぁ? 俺としたことが、『エナジーウォッカ』というネーミングに必要以上にビビッてしまったようだな。この程度なら恐るるに足らず! 勢いよくグラスに注ぐと、色は通常『キーバ』と同じく淡いピンク。



・エナジーテイスティン

あれ? 飲んでみるとなんだか『キーバ』より王道エナドリ感がある。『キーバ』ってもっとストロベリー系の甘酸っぱいフレーバーだった記憶があるけど、『エナジーウォッカ』はフルーティー寄りではあるものの、よりエナドリらしい味わいになっているのだ。

エナエナ(ふむふむ)、個人的にはこっちの方が好きかもーとグビグビ飲みまくる俺。しかしここで、ようやく大事なことを思い出した。ヤベぇ……そういえばこれウォッカやん。



・酒だった

そう、これこそ『エナジーウォッカ』最大にして最凶の魔性。ウォッカ独特のクセを抑えながら、同時に飲みなれた王道フレーバーに仕上げることで、あたかもそれが普通のエナドリかのようにグビグビと飲めてしまうのだ。このステータス異常は、普段エナドリを飲みなれた人ほど発生しやすいと思われる。


──誰だ!?


「エナドリだ……」


──むう、この味は……。よし入れ!


「うす(ニヤ……)」


──みたいな感じで、スルスル体内に入っていってしまう。なんて危険な代物なんだ……。もはやこれは超サイヤ人2、魔剤を超えた魔剤と言っても過言ではない。



・油断するべからず

カフェイン入ってないとか全然余裕っしょ(笑)などと言いながら飲んでいると、途中でいきなりガクンと膝に来るから気を付けた方がいいだろう。キミが飲んでいるのはただのエナジードリンクではない。『エナジーウォッカ』なのだ。努々(ゆめゆめ)忘れないでくれ……というワケで今日はここまで! また会おう。エンナァジイイイィィィッッ!!

参考リンク:KIIVA
Report:エナジーマン(あひるねこ)
Photo:RocketNews24.

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