ロケットニュース24

ケニアの学生は「全員留年」だけど、マサイの学校だけは独自路線で授業再開 / マサイ通信:第402回

2020年8月15日

スパ! ルカだ。マサイ族の戦士・ルカだ。新型コロナの影響でケニアの初等・中等教育の全学校が休校になったというのは過去にお伝えした通り。では、いつから再開するのかというと……


来年1月。


これはケニア政府の決定で、今年の年度末11月まで休校される。日本に例えるなら来年の3月まで休校させ、全児童・生徒は全員留年、新年度から同じ学年で再スタートを切るみたいな感じだ。

だが、正直、オレは心配。教育には人一倍熱心なオレとしては、「そんな先まで学校がないこと」が心配なんだ。ということで……

オレの母校であるマサイの学校だけは、政府の決定関係なしに、授業を再開する運びとなったんだ。賛否両論はあるだろうけども、マサイのエリアに住む人々が出した結論は「再開」だ。

もちろんコロナは心配だ。でも、ナイロビとここアンボセリでは、状況がまったく違う。まず、人がぜんぜん来ない来なさすぎて生活的にもヤバイんだが、そもそも、そう簡単に来れない場所なので、ある意味では隔離されている状況だ。

オレの村に住むマサイ族が、不特定多数の人々と接触する可能性があるならば、「たまにキマナの町に行くオレ」くらいなのかもしれない。みんな、そう簡単に遠出はできない。なので、オレは絶対にキマナの街でもマスクを付け、コロナ予防は徹底している。

それにしても今年は大変な年だ。まったく想像外のことが起きて、我々は苦しんでいる。コロナもそうだし、「晴れないことによる水不足」も、いまだに解決していない。2020年は試練の年。忘れられない1年になることだろう。では、引き続き気をつけて。オレセリ!

参考リンク:朝日新聞
Report:ルカ(マサイ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼久々の学校。みんなおめかしして登校してきたよ

▼これ、ぜんぶ「太陽充電待ち」のポリタンクだ





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