ハンバーグの名店といえば、静岡県では「さわやか」が有名だ。いっぽう、神奈川・横浜市にも名前の通った名店がある。「ハングリータイガー」だ。ハンバーグについて語られる時、この2つのお店が引き合いに出されることはよくある。それなのに! 私(佐藤)はハングリータイガーを知らずに今までの人生を歩んできてしまった……。

「いつか行ってみてえなあ~」なんて思ってたら、そのチャンスが突然訪れた! 横浜に取材に行くタイミングで、自分が店舗の近くにいることが判明。これは今しかない! そう思ってお店に行き、念願の “初ハングリータイガー” を果たすことに成功した。これが浜っ子を魅了するハンバーグステーキか~!!

・50年の歴史

ハングリータイガーは1969年、横浜・保土ヶ谷に誕生した。車社会の到来を予見した創業者が、郊外に大きなレストランを作ったのがその始まりなのだとか。それから半世紀、現在は横浜市内を中心に10店舗を展開し、浜っ子のソウルフードとしてしっかり定着している。

そして今回、私が足を運んだのは2019年10月末にオープンしたばかりの横浜ハンマーヘッド店だ。「横浜ハンマーヘッド」とは、客船ターミナルに食をテーマとした体験型商業施設である。


・オリジナルハンバーグステーキを食う!

食べるのはもちろんハンバーグ! ステーキも気にはなったけど、「ハングリータイガー初心者なんだから、ハンバーグ食うべきだろ」と自分に言い聞かせた。ステーキはまたの機会に……。ということで注文したのは、ダブルハンバーグステーキのスペシャルセット(税込3370円)にチーズをトッピング(税込180円)することにした。


ハンバーグの重量は1つ220グラム、ダブルなので合計440グラムである。これにスープ・サラダ・ドリンク・パンまたはライスの付いたスペシャルセットをチョイスした。この選択で間違いないはずだ。これを食えばハングリータイガーがわかる! はず……。なお、ここでは油跳ね防止に紙ナプキンを使用する。鉄板が到着する直前にテーブルの上に敷いて、豪快に跳ねる油に備えよう。


・仕上げは鉄板の上で

そして待ちに待ったハンバーグ登場! しっかり焼き目のついたハンバーグが2個、鉄板の上に転がっている。コレをスタッフが手際よくカットして、ギュッと鉄板に押し付けて仕上げていく。最後にオリジナルソースをかけて完成! 「いただきます」と言いたいところだがちょっと待った! 油跳ねが落ち着くまで約60秒待つことになる。ジューッ! と心地の良い音がしている。う~ん、早く食べたい!!




付け合わせはソテーした玉ねぎとラタトゥイユ(野菜をトマトで煮込んだもの)、それにいんげんとベイクポテト(フレンチフライポテトの変更可)だ。ハンバーグの味に干渉しない、シンプルなものを付け合わせに置いている。

早速ハンバーグの感想を言いたいところだが、先にこれだけ言わせてください! このベイクポテトがめっちゃ美味い!!。ホクホクかと思いきや、トロトロでその甘さはスイートポテトかよ! ってくらい甘くてトロける。これだけお替りしたいと思ったほどだ。


・世代を超えて愛される味

ではハンバーグの話をしようか……ハンバーグはつなぎゼロ。肉の旨味をギュギュっとラグビーボールの形に閉じ込めている。カットしたらその旨味が中からジワリとあふれ出してくる。肉の挽き目は粗くて、食感はワイルドだ。ブラウンソースはに味が濃そう見えるけど、あっさりしていてハンバーグにコクを添えている程度。主役はあくまでもハンバーグ、肉感を楽しませようというお店の姿勢がうかがえる。


食べ終わってみると、440グラムの重量感は全然感じない。脂っぽさもなく、胃にもたれる雰囲気もない。なるほど! このあっさりとした食べ応えなら子どもからお年寄りまで、安心してハンバーグの味を楽しむことができる。幅広い層に支持される理由は、これなんじゃないのか? 世代を超えて愛される味の秘密に触れた気がした。

ちなみにお店の混雑状況はホームページの「店舗情報」で確認できるので、その情報を確かめてお店を訪ねて欲しい。8月中盤は暑さが厳しくなることが予想されている。今のうちにスタミナつけて、今後の猛暑に備えよう!


・今回訪問した店舗の情報

店名 ハングリータイガー 横浜ハンマーヘッド店
住所 横浜市中区新港2丁目14番1
時間 11:00~22:00
※新型コロナウイルスの影響で営業時間変更の場合有り

参照元:ハングリータイガー
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24