
マスクでメイクがボロボロになることに心を痛めていたのだが、夏の到来でそれどころじゃなくなってしまった。炎天下で長時間のマスク着用は、この先マジで気をつけないと命すら奪いかねないと思う。
そんな中『マウスシールド(透明マスク)』なるモノが登場し、接客業の方々を中心に重宝されているようだ。アゴ部分のみ顔と密着する仕様でファンデ落ちしないばかりか、女子たちが忘れかけている『リップ』も塗ることができるのだという。
おまけに……なんだかスッゴク涼しそうだぞ!?
・結論:スッゴク良い
『マウスシールド』という呼び名も定着していない中、現在様々なメーカーから同様の商品が発売されている。とりあえずAmazonで即時配送可能だった『ハイスト』という会社が販売する商品を購入してみた。
購入時の価格は10個入り2990円(税込)と、普通のマスクよりはお高めだ。しかし繰り返し使用でき、布製よりは劣化が少ないと予想されることを考えれば一概に割高とは言えないはず。さっそく装着してみよう。
“下から固定するフェイスシールド ” といった感じのこの商品、イメージ画像からは「アゴ先にチョコンと固定」という印象を受けたのだが……
私のアゴ先が短かすぎたのでしょうか、クチビルでアゴ受けを止めている感じになった。
しかし若干「数字の3」っぽいクチビルをキープすることになりつつも、これが慣れてしまえば驚くほど不快感がないのだ。個人的には普段の布マスクのほうが10倍くらい不快である。ゴムヒモ調節用のオーリングは丸2日装着しても緩まらず、耳への負担も普通のマスクと同等かそれ以下という体感。
これは……スッゴク良いかもしれない!!?
・街へ出てみた
私は平日の昼間に狙いを定め、思い切って街へ繰り出すことにした。なぜこのようにビクビクするかというと、現在 “鼻と口が見える状態” で街を歩いている人間はほとんどいないからだ。
日本人は往々にして真面目。専門家が熱中症のリスクに警鐘を鳴らしても、みんな暑さで死にそうになりながらマスクを装着している。我々がマスクを装着すべき理由が「コロナ感染予防」であるのは大前提だが、そこには少なからず「周囲の皆さんを安心させるため」という意味合いも含まれていると思うのだ。
隣にいる他人がマスクをしていなかったら、我々は不安な気持ちになるだろう。同時に「自分はこんなに暑い思いをしているのに」と、ばかばかしくもなるだろう。自粛警察はいささか行き過ぎと感じるが、お互い自制し合うことで感染を抑制している側面もあるはず。
つまり「あの人マスクしていない」という不安を周囲に与えた時点で、本当は透明シートでガードしていようがそれは “迷惑” ということになる。よって人の多い時間帯を避け、距離を保ちつつ短時間で検証を行なってみたというワケなのだ。実際に街を歩いてみると……
やはりメチャクチャ見られてるゥ!!!
・でも思ってたのと違う!
しかしながら、周囲の人々の反応は「ギョッとしている」「嫌そう」といったものではないように感じられた。どちらかといえば「その変わったヤツは何?」という、興味本位の視線なのである。
「お前がそう思いたいだけだろ」とツッコまれては返す言葉もないため、当サイトのメンバーたちにも意見を求めてみた。するとやはり「 “珍しいマスクしてんな〜” と思った」という反応だ。よって少なくともこのマウスシールドは、 “何も装着していない” ようには見えないと判断してもいいのではないだろうか。
この結果は今回「アゴ受けとゴムヒモが白色だった」というのが大きなポイントだと思う。 “アゴ受け部分も透明プラスチック製” のマウスシールドも存在するのだが、街を歩く際はなるべく「何か対策をしている」と分かりやすい商品をチョイスするべきだろう。
ただ接客時のホステスさんなどは目立たない商品のほうがいいだろうし、人混みでは普通のマスクを装着するほうが無難だ。様々なタイプのマスクをケースバイケースで使い分けることが大切である。
・肝心の使い心地は……
さて丸1日フェイスシールドを装着し終えた結果……アゴ受けが当たる部分にアトがついていた他は、全くメイク崩れしていなかった(汗とシワによる崩れは除く)。
おまけに朝塗ったリップも残っている! これは嬉しい!
マウスシールドについた汚れはほとんど目立たず、しばらくは使用できそうである。中性洗剤で洗うことが可能だが、説明書きによると定期的な交換が推奨されているようだ。表面を白く塗るとか、カワイイ模様を書いて目立たせるのもいいかも?
そして何より、普通のマスクと比べればマウスシールドは天国のように涼しい。完全に切り替えることはできないけれど……コロナに加えて熱中症との戦いが予想される今夏、場面によって導入してみればより健康的に過ごせる気がする!
参考リンク:Amazon、47NEWS「炎天下のマスク着用は要警戒」
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
亀沢郁奈










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