圧倒的な茶色おかず率で話題になった漢(おとこ)のお子様ランチ『全力大人飯』の衝撃も冷めやらぬまま、俺たちの「かつや」が本日2020年7月13日、新たな期間限定メニューを国内店舗にて発売した。今度は一体どんな壮絶なウェポンをブチ込んでくるのだろうか?
ところが、明らかになったその新商品は、我々 “かつや者” が想像していたものとは少々方向性が異なっていたのだ。発表しよう、まさかの『ささみカツ冷やしぶっかけうどん』である。う、うどん? 「かつや」が? これはもう「丸亀製麺」への宣戦布告と考えていいのではないか。戦争が今、始まる……!
・うどんへの執着
カツ丼チェーンであるにもかかわらず、なぜかやたらと うどんに手を出したがる俺たちの「かつや」。その最たるものが昨年発売された『カレーうどんカツ丼』だ。ご飯の上にカレーうどんとチキンカツを盛り付けるというハイパー意味不明なこの丼は、私(あひるねこ)を含め多くの “かつや者” たちを激しく困惑させた。
そして今回、満を持してうどんがメインの新商品『ささみカツ冷やしぶっかけうどん(税抜590円)』が爆誕してしまった次第である。 とろろをたっぷりトッピングした冷やしぶっかけうどんに、ささみカツがドドンと2枚のった食べ応えのある一皿だ。他にもネギ、海苔、かつお節、白ごまがかかっている。
・対丸亀決戦兵器
「かつや」のことだから、一緒にご飯でも入ってるんじゃないかと軽く探してみるも、奇跡的にまさかのうどんオンリー。「丸亀、潰す、絶対」という「かつや」側の強い意志を勝手に感じざるを得ない。
で、肝心のうどんだが、とろろとの絡みも良く意外にも(?)サッパリおいしいぞ。『カレーうどんカツ丼』の時と同様、あまりコシが強くないタイプなので、「丸亀絶対潰す麺」を期待すると肩透かしを食らう可能性もあるが、この素朴な食べ心地は、これはこれでアリアリのアリである。
・よく合うカツ
そして、冷たいうどんからの熱々ささみカツがまた素晴らしく激ウマ! 柔らかで脂っぽくなく、それでいてサクサク感が持続するカツのクオリティは、さすが俺たちの「かつや」だ。天ぷらのウマさは定評のある丸亀だが、こと揚げ物に関しては「かつや」の圧勝ではなかろうか。
これがもしロースカツやチキンカツだったら、もう少し印象も変わっていたかもしれない。それくらい、ささみカツと冷たいうどんの相性はバッチリだった。「かつや」は、どれだけ丸亀を潰したいというのか? サッパリとした後味とは裏腹に、燃え盛る執念がそこかしこから漂ってくるようである。
……ただ、総合して考えると、個人的には今回のうどん戦争はドロー。引き分けという判断を下したい。うどんは丸亀の勝利。カツは「かつや」の勝利という当たり前すぎる結果となったことは逆に予想外だったが、やはり一つの道を究めた者は強い。「かつや」よ、丸亀を潰すのは容易ではないぞ。
・今後に期待
まさかの冷たいぶっかけうどんによって、従来のイメージを覆す新路線を打ち立てた俺たちの「かつや」。次はどんな商品で丸亀にケンカを売ってくれるのか、今から楽しみでならない。カツ丼屋かと思いきや、気付いたらうどん屋になっていた的な超展開が起きる日も近い……かもしれない。
参考リンク:かつや
Report:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼大盛だと税抜740円だ。
▼「丸亀、潰す、絶対」