2020年6月21日の夕方から、日本全国で部分日食が見られるぞ! 月が昼間に太陽の前を通過することで太陽が遮られる現象だが、海外の一部の地域では金環日食となるそうだ。ちなみに21日はちょうど夏至の日……!

ぶっちゃけ夏至と日食の間に関連性は皆無だが、なんとなくスペシャル感がある気がするぜ! そもそも日食というだけでもしょっちゅうある話ではないので見逃す手は無い。ということで、日食が始まる時間、観測に際しての注意点、そして天気などをお伝えするぞ!

・夕方から

国立天文台によると、那覇市では15時59分ごろから。そして札幌市では16時12分ごろから部分日食が始まるそうだ。多少の差はあれど、日本全国でだいたい16時ごろから開始するもよう。

そして、那覇では18時23分ごろ、札幌では17時45分ごろに食が終了。緯度が低いほど太陽の広い範囲が月に隠されるので、より南方にお住まいの方ほどより長く、よりダイナミックな部分日食をエンジョイすることができるだろう。


・NG行為

さて、日食となると定番なのが、ついついやりたくなる危険なNG行為の数々。例え月で隠されるといっても、太陽の発する光はとても強力だ。肉眼だろうと望遠鏡や双眼鏡だろうと、直接見るのは失明の危険を伴うのでやめておこう。

サングラスやら色付きの下敷き程度でも太陽光のパワーの前には無力! それらを使って見ようするのも絶対に駄目だ! 専用の日食グラスを使うようにしよう。また、スマホやデジカメで撮影するのもお勧めしない。レンズで集束された光がセンサーやシャッター膜を焼いて、カメラが壊れてしまうのはよくあること。撮影するなら、濃度の高いNDフィルターを使うようにしよう。

そういった専用の道具が無い場合は、鏡で日食中の太陽光を壁などに反射させてできた像を観測したり、ピンホールや木漏れ日を利用して観測すると良いだろう。詳しくは国立天文台のHPをご覧になって頂きたい。


・各地の天気

最後に気になるのが各地の天気。梅雨入りして以降雨が続くエリアが多いが、21日の天気はどうだろうか。気象庁によると、雨の予報が出ている沖縄を除けば大体晴れのち曇りか曇りのち晴れ。割と全国的に観測できる可能性は高いのではなかろうか。

国立天文台ではライブ中継を予定しているようなので、お住まいのエリアで見ることができない場合はそちらを利用するのもいいだろう。最後に繰り返すが、くれぐれも安全な方法で、楽しく日食を観測しよう!

参照元:国立天文台気象庁
執筆:江川資具
Photo:Wikimedia Commons

▼国立天文台のライブ中継。21日15時45分から。