事件である。またしても餃子界に革命が起きていた。以前、冷凍ながら油と水どころかフタもいらずで「羽根つき餃子」を作れる商品がイートアンド株式会社から世に送り出されたが、次なる刺客「冷やし餃子」が出ていたのだ。本来であればアツアツジューシーさがウリの餃子が冷やしに転生……これは気になる!!

しかも、手順は超がつくくらい簡単。流水解凍するだけでお湯を沸かす必要もナッシングというから試すしか選択肢はないだろう。これから「冷やし餃子はじめました」が主流となる日は来るのか。いざ実食!

・商品概要

もう冒頭で言いたいことを伝えてしまったが、詳しく掘り下げていこう。冷やし餃子の値段は税抜288円(スーパー価格)。2020年2月下旬より販売されているようだが、暑さが本格的になってきたことでスーパーも置くようにしたのだろう。

内容量は210gで14個~16個入り。ちなみに同商品は、6月1日に発表された「FOODEX JAPAN 美食女子Award2020」において、メニュー提案部門でグランプリを獲得したそうな。

・いざ実食

それだけに食べる前から期待が膨らむが、実際に作っていくとしよう。といっても、冒頭でお伝えしたように流水解凍するのみ。

常温水に入れて静かにかきまぜてから、流水で約5分解凍する。それから水気を切れば……たったそれだけで……


透明感のある皮で、見た目にも涼しい冷やし餃子の完成だ。餃子なのに火を使わないのは戸惑いがあって、斬新以外なにものでもない。あとは味がどうかだが……

・新感覚の餃子

ドキドキしながら、まずは何もつけずに食べてみる。モチかよっていうくらいモチモチした皮を噛めば、中の餡から しその風味と刻み生姜がさわやかに香ってきた。皮、餡ともにヒンヤリしていて、さっぱりとした味付けが心地いい。

サイズこそ一口でいけるくらい小さいものの、1つ1つに食べ応えがあるから逆にちょうどいい。いろいろと試行錯誤した結果、このような形になったのだろう。これならお酒とも合うはずだし、個人的には夏に食べる餃子として流行りそうな気もする。逆にいえば冬には流行らないだろうが。それくらい夏に振り切っている。

気になったのは、同商品に調味料や薬味などがついていないことくらい。何もつけずいけなくはないが、アレンジや映えも楽しみたいなら準備をしておく方が吉。公式サイトによると、ドレッシングやポン酢がおすすめとのことだ。

私はポン酢をかけてみたのだが、サッパリ度が増して美味しくなった。最初こそヒンヤリ餃子に戸惑うも一度食べたら慣れたため、近い将来「冷やし餃子はじめました」がオーソドックスになる日も来るかもしれない。ポテンシャルは高いし、羽根つき餃子同様これは革命。新感覚の餃子は一度食べてみる価値ありだ。

参考リンク:大阪王将 冷やし餃子
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.