諸君らが愛してくれた松屋の『ごろごろ煮込みチキンカレー』は死んだ。なぜか? 本日2020年5月26日より新メニュー『ごろごろ創業ビーフカレー』が発売されたからさ。……あえて言おう、カスであると!
──以上が『ごろチキ』信者を自称する私(あひるねこ)の、今の率直な気持ちだ。『ごろチキ』終了を受け入れることなど到底できるワケがない。とは言え、同じ『ごろごろ』の名を持つ新カレー。義理を通す意味でも、一度は食べておく必要があるだろう。
・松屋の新カレー
『ごろチキ』に対抗するかのように、自らを『ごろビー』と名乗る『ごろごろ創業ビーフカレー』。サザビー(シャア専用)みてぇだなと思いつつ、私は松屋のWEB予約サイト「松弁ネット」から同メニューのネット注文を試みた。
通常だと税込790円の『ごろビー』だが、テイクアウトの場合に限り50円引き。「松弁ネット」を経由すれば20%のポイント還元が受けられる(共に6月9日午後3時まで)。非常にお得なので利用しない手はない。
ただ、袋から出してちょっと思った。
容器ちっさ!
・スープかよ
『ごろチキ』と比べて一回り小さくなっている印象だ。コイツは本気で『ごろごろ』するつもりがあるのだろうか? 食べる前から何やら心配になってしまうが……。
いざ持ち上げてみると……
マジでごろっごろ……!
・マジごろ
中から角煮のような牛肉の塊が出てきたではないか。でっか! 松屋のプラスチック製スプーンが重みでへし折れそうな勢いである。しかし食べてみると、これがまたトロットロになるまで柔らかく煮込まれており激しく美味。
元々『創業ビーフカレー』には牛バラ肉が繊維状になるまで煮込まれているが、そこに食べごたえのある「ごろ牛」が加わることで、さらなる強い満足感が生まれている。ルーに溶け出した牛肉と野菜の甘みといい、味の深さに関しては悔しいが『ごろチキ』以上だ。
値段は少々張るものの、さすがカレーに定評がある松屋。食べて損をすることはまずないだろう。ただ、『ごろチキ』に匹敵する中毒性があるかと聞かれれば、正直そこまでには達していないのではないか。
・神の存在
一度ハマると抜け出せない底なしの沼、それが『ごろチキ』だ。たしかに『ごろビー』はウマいカレーだが、『ごろチキ』と比べるとまだまだ水たまりである。『ごろチキ』がいない世界線なら間違いなくエースを張れる選手なのに……まあ今回ばかりは相手が悪かったな。やはり『ごろチキ』は神。