まだ5月だというのに、先日は全国の広い範囲で真夏日を記録したそうです。都心では気温が28度、山梨では33度にもなったのだとか。

家にいて、ボーっとしながら、やってるんだかやってないんだか わからない仕事をしていても、なんだか冴えません。「このままではいかん!」と思った私(佐藤)は、とある妙案を実行することにしたのです。

せっかく天気がいいから、太陽光でスマホを充電しよう! と。そう思い、さっそくスマホを充電し始めたところ、そもそも太陽光充電をよくわかっていなかったことに気が付いてしまいました。何をやってるんだ、私は……。

・電源不要!

充電には、ドン・キホーテで購入した「ポータブルソーラーチャージャー」(税別5980円)を使いました。4枚のソーラーパネルを備えており、最大出力は7ワット。パッケージには、こうあります。


「電源不要!! コンセントが無くてもOK」


そりゃそうでしょ……。ちょっと小バカにした気持ちで突っ込んだんですが、モノをバカにする以前の失敗をしてしまいました。


・長財布

実物はまるでバリバリの長財布のようなフォルム。このまま尻のポケットにコレを入れて出かけても、誰も「お前、それソーラーパネルじゃね?」とは言わないでしょう。


長財布かと思いきや、中にはパネルが4枚ちゃんと収納されています。そしてチョロリとUSBケーブルが飛び出しています。


コレをベランダに置いて、レッツ充電! 「太陽光による機器の破損に注意」と書いてあったので、直射日光を避けました。たぶん、直射は避けろって意味でしょう? コレ。


そのまま30分放置したけど、全然充電しない。おかしいなあ、晴れてるのに。


直射大丈夫かな? 不安だな。しかし充電できてないので、何かを手を打たねば。そう思い、パネルの半分を日向に出してみました。それでもあまり芳しくない。なんでだろう……。


ここで初めて説明書を読みます。皆さんは、私のように後から説明書を読むような真似をしないでくださいね。いつもこうだから、失敗ばっかりするのです。わかっているけど、やめられない……。


先の「機器」というのは、充電しているスマホやモバイルバッテリーのことであって、ソーラーパネルのことではありませんでした……。まさかそんなことに気づかずに、初夏を思わせる日差しを見上げて、「これで電気代タダや」とつぶやいていたとは、自分でも驚きです。それならいっそ、「ソーラーパネルを尻ポケットに突っ込んで出かけても誰も気づかない説」を検証している方がずっとマシだった。

なんて愚かなんだろう、いつかは自分が愚かではなくなる日が来ると信じていたというのに。いや、そんな自分の愚かささえも、愛せる日が来ると信じていたのに。そんな日は来ないじゃないか! むしろ、憎しみをもって自らを呪うしかないのか。ソーラーパネルを日陰に置くバカいるかよ! いるわ! 私だ!! 私がそのバカだ。「天気がいいからスマホでも充電すっか~」って言いだしたときに気づくべきだったよ。ソーラーパネルを日陰に置くようなバカだって。チキショー……。


とまあ、自らの「愚」を悔やんでも始まらないので、日向にパネルを置いてみると、充電切れで起動しなかった旧iPhoneSEは起動し、16パーセントまで充電回復。



だがしかし、時すでに遅し。検証開始時はてっぺんに差し掛かっていた太陽は、すでに地平線に向かって傾き始め、15時半の段階での桜の木の陰を成す。直射日光はベランダの外へと追いやられてしまいました。


明日は、明日こそは無事に充電してみせる! そう、固く心に誓ったのでした。おしまい……。

参照元:朝日新聞
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24