フライドポテトが食べたい。それも揚げたてホックホクが。外出自粛で揚げ物を食べる機会がめっきり減ってしまい、フライドポテト欠乏症だ。デリバリーやテイクアウトはあるが、食べるまでにどうしてもタイムラグが生じる。持ち帰るあいだにヘナヘナに腰砕けになったヤツや、レンチンで何本もくっついて馴れ合っているヤツはもう嫌なのである。

そんな筆者の同好の士へ、卓上で簡単に揚げ物ができる「おひとりフライヤー」(ライソン株式会社)をご紹介したい。なお、筆者は普段ほとんど料理をしない。そもそも料理が得意な人は、普通に鍋とコンロできれいに揚げ物ができると思うので、この記事はスルーしていただきたい。「料理しない」「片付けも嫌い」「とにかく楽して食べたい」という方に向けての製品レビューである。気になる後片付けのしやすさもレポートするぞ。

・「おひとりフライヤー 0.6L」

「おひとりフライヤー 0.6L」は、その名のとおり電気で動く1人用卓上フライヤー。「食卓で揚げたてがすぐに食べられます」という調理家電だ。店舗によるが、筆者は2000円以下で購入したので同種の製品の中ではかなり安価な方だと思われる。

セット内容は本体とバスケット、取扱説明書のみのシンプルな構成。見た目は小型の炊飯器だ。

上部のフタが閉まるがロックはできず、簡単にカパカパと開閉する。フタというよりも「油はね防止」のためのカバーのような存在だ。

油の最小量は0.35L、最大量は0.6Lで、ごく少量の揚げ物に向いている。あまり大きな具材や、家族全員分のトンカツなどは難しいと思う。調理温度は約80~190度だ。


・フライドポテトを揚げてみよう

ポ・テ・ト! さっそく冷凍フライドポテトを揚げてみよう。用意したのはおなじみオレアイダ「細切りフライドポテト シューストリング」。本場アメリカの大地からやって来た愛すべきジャガイモたちだ。オレゴン州とアイダホ州で「オレアイダ」なんだそうな。

本体には目安となる温度が表示されている。規定量の油を入れて電源スイッチをひねり、ランプが消えたら準備OKだ。

フライドポテトのような細かい食材の調理には付属のバスケットが役に立つ。今回は300g入りのオレアイダだが、1度に入るのは100gくらい。何度かに分けて揚げる必要がある。マックのキッチンみたいでテンション上がるな!

ポテトを投入すると、シュワシュワ〜と良い音が響く。鍋にどっさり入れるのと違って、バスケットで少量を静かに沈めるのでほとんど油がはねない。大きな音、油はねによる火傷、自然発火……などなど筆者はどうも揚げ物に苦手意識があるのだが、これは全く怖くなかった。

数分してバスケットを引き上げると、揚がってる〜!!

コーラも用意して、ダイナーを演出だ。

いい感じの揚がり具合じゃないか?

あなたはケチャップ派? それともマヨ派?

バターを絡めてもまた良い!

何度かやって気づいたことがある。推奨温度は170度になっているのだが、もうちょっと高温にした方がカリッと揚がる。高温すぎると今度はガリガリになってしまうので、好みの問題もあるが。

色合いも高温の方がきれいだ。


どっちにしても大満足。もうMサイズかLサイズかで悩まなくていい。揚げたてのポテトを好きなだけ食べたいという夢が自宅の食卓で叶うぞ!


・串揚げもやってみた

せっかくなので串揚げにも挑戦。豚肉を中心に、思いついたもので具材を用意した。豚肉だけ下茹でし、エビは加熱後に冷凍して売っているものだ。手抜きで申し訳ないが、そもそも料理をしない記者の記事なのでご容赦いただきたい。エビをむいたことなんて1度もないのさ。

レシピサイトに従って、バッター液なるものを用意する。今はなんでもGoogle先生が教えてくれるから料理本いらず。

パン粉を絡めて……

こちらもジュワッと心地いい音がする。食欲をそそるこの美しい油を眺めていると、揚げ物の調理が大好きになりそう。

上手く揚がったぞ!

冷凍エビでも十分に旨い!

上手く巻けずに崩れそうだったベーコントマトも、衣でカモフラージュされていい感じ!

何よりお店みたいに、揚がったら食べる → 食べているうちにまた揚げる、というサイクルが最高。下準備さえ済ませておけば、あとは常に揚げたてが食べられる。

今回のザ・ベストはカマンベールチーズだ! 熱々の衣を割ると、中からとろ〜りチーズが出てきて美味。少し苦味のあるカマンベールだから、揚げてもさっぱり食べられる。


・後片付け

……と、大変美味しくいただいたのだが、今回の記事の最重要ポイントはここからだ。むしろ今までのは前フリで、ここからがメインとも言える。なぜなら、家で揚げ物をしない最大の理由は「後始末が面倒」、これに尽きると思うからだ。今回の製品も、もしメンテナンスに手がかかるタイプだったら、戸棚の奥にしまわれたきり再登場の機会はないだろう。

この製品、本体から外せるパーツは1つもない。電源コードや機械部分と一体になっているがゆえに、水洗いはできない。お手入れは「油を捨てて、本体を拭く」こと、基本これだけ。簡単は簡単だが、本当にそれで清潔になるのか逆の意味で不安が生じる。

串揚げが終わった後の油は、底に大量の揚げカスが残り、かなり汚い。焦げつきのような黒い斑点も見られる。とりあえず、キッチンペーパーとウェットティッシュでざっと拭いてみると……

あ、結構きれいになった。


ゴシゴシこすらずとも汚れはすぐに取れた。理想を言えば、炊飯器のように内釜が外れる構造だったらよかったかな。とはいえ食器用洗剤で内部を拭く方法もOKのようなので、よほど衛生面が気になる人でなければ大丈夫だと思う。

なんといっても安価な製品なので、耐久性や高級感はあまりない。表面のプリントがすぐに剥がれてしまった。

それとフタを開けたままフライドポテトを調理したら、やはり周囲に小さな油がはねていた。感覚的には「いきなり! ステーキ」で鉄板が熱いあいだのテーブルくらい。フタを閉めて調理すればテーブル周辺はほとんど汚れないと思う。


・気軽に使える

繰り返すが筆者は料理全般がダメで、キッチンでは決して揚げ物をしないという前提だが、卓上フライヤーは十分「使える!」と思った。揚げながら食べられるというのがいいし、面倒な温度管理は機械がやってくれる。フタを閉めれば火傷の心配もほとんどない。

「洗えない」という点はデメリットかもしれないが、シンプル構造ゆえの低価格だし、筆者は元からズボラなので気にならない。料理が苦手だと敬遠しがちな揚げ物のハードルがすごく下がる!

何よりこの検証で300gを食べきり、フライドポテト欲が満たされた。非っ常に満足である。しばらく卓上に出しておいて、思い立ったら気軽にやろうと思う。ミニサイズなら、たぶんヒレカツやかき揚げもできるぞ。最近ちょいちょい検査で引っかかるコレステロール値のことはしばらく記憶から抹消だ。揚げ物バンザーイ!


参考リンク:ライソン株式会社ハインツ日本株式会社
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.