激クールな目線でサイバー都市を描く『攻殻機動隊』シリーズ。つい先日も新作『攻殻機動隊 SAC_2045』が公開されたが、近未来SFと言えば私にとってはコレだ。

そんな『攻殻機動隊』にそっくりな世界観で裏社会が舞台のアニメがNetflixで公開されている。まさにヤクザ版の攻殻機動隊! 約1時間と短めのアニメなのだが、見終わった後24話先が気になった。

・設定からすでにキテる

その作品とは2020年3月19日にNetflixで全世界独占配信された『オルタード・カーボン:リスリーブド』だ。物語の舞台は、人間の精神がデジタル化され「スタック」というチップに保存されている世界。

そのチップを埋め込む肉体を変更することで、富裕層は半永久的な命を手に入れている。つまり、命にも貧富の差がついているのだ。どう? めちゃくちゃ攻殻っぽくない?

・舞台は裏社会

そして、攻殻っぽいのは設定だけでなく、ホログラムが多用される都市のイメージもそうだ。冒頭数分の高層ビルに多国籍な看板が見えるザ・サイバーパンクな都市はクールすぎて風邪ひきそうなレベル

一方、攻殻と違うのは、主人公はじめ登場人物がほぼ裏社会の人間なところ。いや、攻殻も確かに社会の裏側を描いてるんだけど、主人公・ケンの立ち位置がもっとアングラなのである。言わば、攻殻機動隊の世界で「龍が如く」やってる感じだ

しかも、主人公の1人であるジーナは、ちょっと感情出すところはあれど結構な勢いで草薙素子だし。そのため、攻殻機動隊の世界をアンダーグラウンドから見上げているかのような “並行世界観” に襲われる。

・2クール見たい

約1時間と短いため攻殻機動隊ほどの壮大さはないが、見終わった後、この世界観で24話見たいと思った。2クールでテーマを社会問題に発展させて欲しいところ。

ちなみに、本作はNetflixのオリジナル海外ドラマ『オルタード・カーボン』のスピンオフという位置づけ。本編の250年前の物語なのだが主人公は同一人物のようだ。

そして、脚本は『攻殻機動隊SAC』も手掛けてる佐藤大さん! マジ『オルタード・カーボン:リスリーブド』を24話でやってくれNetflixー!!

参照元:YouTube、Netflix「オルタード・カーボン:リスリーブド
執筆:中澤星児

▼『オルタード・カーボン: リスリーブド』PV