エンナァジイイイィィィッッ! みんなエナってるか? 久しぶりだな。エナジードリンクをこよなく愛する男、エナジーマンだ!! オリンピックが延期になったって? うるせぇ! こっちはそれよりヤバイことになってんだよ! アレがゼロになってんだよ!!
結論から言うと、カフェインゼロのエナジードリンクが発売されたのだ。正確にはカロリーゼロ、砂糖ゼロ、そしてカフェインゼロである。最初の二つはまだ分かるが、カフェインゼロてお前……。果たしてそれはエナドリと言えるのか? エナジーマンに最大の危機襲来!
・まさかのカフェインゼロ
カフェインが入ってないエナジードリンクなんて、パティが入ってないハンバーガーみたいなもんだろ。それはもうハンバーガーじゃねぇ。パンだ! 一体どこのどいつだよ、そんな商品出しやがったのは!? と思ったら、あの「大正製薬」ですぐさまエナジー土下座。さすがのアイデアである。
2020年3月24日に新発売された『RAIZIN(ライジン)』は、カフェインに代わる新素材「enXtra(エネキストラ)」を配合したという新しいエナジードリンクだ。エッジの効いたフルーツソーダ風味の『ライジンフルーティーサンダー』と……
強い刺激感のあるジンジャー風味『ライジンハードジンジャー』の2種類(どちらも税抜190円)。もちろん2本とも買ってきたぞ。まずはいつも通り、エナジーサーチから始めていこう。※説明しよう! エナジーサーチとは、エナジーマンが缶の裏の成分表示をただ眺めることである!!
その結果、たしかにカロリーと糖類に加え、カフェイン量までもが0mgであることが分かった。その代わりに、1本当たりのエネキストラが150mg相当って書いてあるんだけど……ハッキリ言って、このエネキストラという成分が謎なのだ。
・カフェインの代わり?
大正製薬によるとエネキストラとは、ショウガ科の植物「ガランガル」の地下茎から抽出した原料のことで、カフェインに代わる新しい機能性素材らしい。しかし結局のところ、このエネキストラにどういった効果があるのかまでは明記されていないのである。いや何なんだよ! エネキストラって!!
カフェインの代わりってことは、カフェインみたいな効果があるってこと? ググっても全然出てこないので、俺は大正製薬に電話をかけてみることにした!
・エナジーテレフォン
「はい、大正製薬お客様119番室です」
──エンナァジイイイィィィッッ! エナエナ!! エンナァジイイイィィィッッ!!!!!
「もしもし?」
──俺だよ俺。エナジードリンクをこよなく愛する男、エナジーマンだ! 実は『RAIZIN』について聞きたいことがあるんだぜ。これに入ってるエネキストラって一体何なんだ? カフェインと同じ働きがあるのか? 教えてエンナァジイイイィィィッッ!
「いえ、『RAIZIN』はあくまでカフェインゼロの商品ですので」
・結局……
大正製薬によると、エネキストラは眠気覚ましや覚醒を目的にしているというよりは、飲み心地や味に関する効果のために入れているんだとか。少なくとも電話で応対してくれた人は、カフェインのような効果は特にないと話していた。ふむ……。
でもそうなると、エナジードリンクって何なんだろうな。俺がエナを見出した時、そこにエナジードリンクはいるということなんだろうか。哲学なのか、エナドリは。
・エナジーテイスティング
なんだか俺もよく分からなくなってきたので、とりあえず買ってきた『RAIZIN』を飲んでみることにする。まずは青い缶『ライジンフルーティーサンダー』だが……。
王道系エナドリフレーバーかと思いきや、何やらコーラやバナナみたいな味もするな。バナナというか、バナナガムというか。たしかにフルーティーっちゃフルーティーである。
続く赤い缶『ライジンハードジンジャー』は、注いだ瞬間からもうジンジャー感がハンパない! 生姜強ぇーーーー!! 飲んでみるとさらに強烈で、生姜の刺激で喉がピリピリするぞ。ジンジャーエールの強化版って感じだな。
というわけで、味は別に悪くないのだが……エネキストラの件がいまいち釈然としないせいか、どうにも煮え切らない気分である。エナドリにとってカフェインは、いわば核のような存在だ。その核の代わりになるというなら、もう少し詳しい説明があってもいいと思うのだがどうだろう。
おっと、俺としたことが……エナジーマンらしからぬことを言っちまったぜ! エナナナナぁぁぁぁぁああああ!! 未知なるエナドリとの出会いはいつでも大歓迎だ。エナジー、それは一期一会。すべてのエナドリに感謝しつつ俺は生きる! それではまた会おう。エンナァジイイイィィィッッ!!
参考リンク:大正製薬「RAIZIN」
Report:エナジーマン(あひるねこ)
Photo:RocketNews24.
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