新型コロナウィルスがどれだけ猛威を振るおうとも、ペヤングだけはそのスタイルを崩さない。ここ1カ月ほどでは「獄激辛やきそば」「マシマシキャベツやきそば」「もち麦MAXやきそば」……などを立て続けにリリースしている。さすが “俺たちのペヤング” といえよう。

そのペヤングの新商品が、2020年3月23日からセブンイレブンにて先行発売されている『ペヤング ソースやきそば具材アップ』だ。結論から言ってしまおう。同商品は、まともすぎるくらいまとも。逆に心配になるレベルの超正統派のペヤングである。……どうした、ペヤング。

・新商品なのにまとも

これまでペヤングが世に送り出してきた無茶な商品を、今さら説明する必要はないだろう。ほんの少しだけ振り返ってみると「にんにくMAX」「わかめMAX」「チョコレート」「ペヨング」「ピーヤング」……などなど、数々の飛び道具を放ってきた。

いつしかペヤングの新商品は「おかしくて当たり前」「インパクト重視」「味はさておき話題先行型」となっていたが、それもこれも王道の「ペヤング ソースやきそば」があるからに他ならない。安定感と冒険心の二重構造、それこそが俺たちの愛するペヤングなのだ。

ところがどっこい、新商品『ペヤング ソースやきそば具材アップ』は冒険心をかなぐり捨てた “完全に置きに行った商品” である。ハッキリ言って食べなくても味の想像はつく。おそらく「いつものペヤングソースやきそば」と考えて間違いないだろう。

どうしちまったんだ、ペヤング……? 大手競合他社がやりたくても出来ない無茶苦茶な商品を、平然とリリースし続けるのがペヤングの魅力だろ……? 売れない確率80%以上でも、猪突猛進するのがペヤングスタイルだったハズ。こんなまともな商品じゃ逆に心配になっちまうぜ……!

・チャーシューに仕掛けが?

1つだけ気になることがあるとすれば、『ペヤング ソースやきそば具材アップ』に含まれている「チャーシュー」の存在だ。同商品は「ペヤングソースやきそば」+「キャベツ増量 & チャーシュー入り」の商品だから、いつもと違うのはチャーシューだけである。

例えば、チャーシューだけ激辛とか? チャーシューが妙にデカいとか? 実はチャーシューがカンガルー肉とか? それくらいの無茶をしてくれないと逆に心配になるではないか。大丈夫、きっと俺たちのペヤングならやってくれるハズ。とことが……。


普通。


完全にチャーシューも普通であった。厚さ1~2ミリのペラペラスタイルであることを除けば、カップ麺などによく入っている至って普通のチャーシューである。当然ながら、味も極めて普通。いつものペヤングソースやきそばと何ら変わりはない。うむ、とても心配だ。

・ただまともだった

結果的に『ペヤング ソースやきそば具材アップ』は、ペヤングらしからぬ、まとも & まとも & まともな新商品であった。ドキドキ感こそないものの、抜群の安定感があることは確かだ。たまにはこういうのもイイ。まともな新商品が出て心配されるのはペヤングくらいだろう。

ちなみに、現在セブンイレブンではペヤングとコラボした「そばめしおにぎり」も発売中である。こちらもなかなかジャンクな味わいでウマいので、興味がある人はぜひお試しいただきたい。『ペヤング ソースやきそば具材アップ』は税別193円、そばめしおにぎりは税別120円で販売中だ。

参考リンク:ペヤング
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.