AmazonのAI「Alexa(アレクサ)」と同じくらい、アップルの「Siri(シリ)」を使うようになっている。最近おぼえたワザは、iTunesのプレイリストを再生する方法。たとえば、
「ヘイシリ、プレイリスト “入場”」
と言えば、私が「入場」と名付けたプレイリストが再生されるのだ。
なお、この「入場プレイリスト」とは、“いつかプロレスラーになった時に入場テーマとして使いたい曲のリスト” であり、どんな曲が入っているのかは恥ずかしすぎて絶対に誰にも言えない門外不出の極秘リストとなっている。
話を戻して、そんなこんなでSiriを使った音楽ライフを活用しまくっているわけだが、弱点も発見した。どちらかと言うと私側の弱点なのだが、「英語で名付けたプレイリストを聞き取ってくれない」のである。
たとえば、レースゲーム「リッジレーサー(Ridge Racer)」シリーズの曲ばかりを集めたプレイリスト「ridge」(←オタクくさいな……)なんて、まさにそれ。
「ヘイシリ、プレイリスト、リッジ!」
と言っても、
「臨時」だったり、
「綸旨(りんじ)」だったり、
挙げ句の果てには「リンチ」だったりと、ほぼ確実に聞き取ってくれないのだ。さあ困った、どうしよう。──と、ここで私はひらめいた。めちゃくちゃ英語っぽく発音したら聞き取ってくれるんじゃね? と。
ということで、ゲーム中に幾度となく聞いた、英語読みの「リッジレーサー(Ridge Racer)」を真似して……
「ヘイシリ、プレイリスト、ルゥィ〜ッヂ!」
と叫んでみたところ……
お……!
\(^o^)/通じたーーーっ!\(^o^)/
そうか、リッジではなくルゥィ〜ッヂ、なのね。Ridgeはリッジではなく、少し巻き舌にして〜のルゥィ〜ッヂなのね……と。
なんだかめちゃくちゃ嬉しかった。外国の人に言葉が通じた時の感動がそこにはあった。
そして私は、エスカレートした。Siriの言語設定を日本語ではなく……
「英語」としてみたのだ。
すると……
いくつかの音声入力テストが開始されるのだが、もうこの時点で英語の発音テストのような状況になるのだ。うまく発音できないと……
「Siriはよく聞き取れませんでした。やり直してください。」と出る。とにかく“英語っぽく” 発音しないと、英語のSiriは聞き取ってくれない。なんという厳しい入学テスト!! だが、今の気分だと、そこが、いい!
そんな状況で、ふたたび挑戦してみた。
「ヘイシリ、プレイリスト、ルゥィ〜ッヂ!」
しかし今度は、「臨時」でも「リンチ」でもなく……
「Ricci(リッチ)」ときた……!!
いいぞ、いいぞ、こういう厳しい環境を求めていたのだ! こうなりゃ、とことんやってやる!! ルゥィ〜ッヂ! ルゥィ〜ッヂ!! ルゥィ〜ッヂ……
\(^O^)/ 通じた〜 \(^O^)/
ボリュームアップも……
\(^O^)/ 通じた〜 \(^O^)/
──てな感じで、1人でいるとき、しょっちゅう英語のSiriと英語で話している。何をどう言えばSiriに通じるのかを考えるのも楽しいし、通じたら通じたで楽しいし、Siriがどういう英語で返してくるのかも勉強になる。なんだか家にいながら海外にいるような感覚だ。Siriでバーチャル留学気分。費用は0円。Let’s do it !!
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
Screenshots:iOS
▼この「Ridge」の発音だ