新型コロナウイルスが世間を騒がせている今日この頃。体力の低下が致命傷になりかねないご時世だ。そんな時は肉を食べるしかない! 肉を食べて精をつけるぞォォォオオオ!!
そこで、昼ご飯は池袋の『梟小路(ふくろうこうじ)』という店で食べることにした。「ドーン!」とした煮豚がつけつゆに浮く「煮豚のつけ蕎麦(税込650円)」が美味しそうだったのである。しかし、実際食べてみたところ、このそばには衝撃の秘密が隠されていた!
・つゆに浮く豚の謎
おかしいとは思っていたのだ。つゆに入っている豚肉は器をフタするように大きく、しかも分厚い。こんなにボリューミーな豚肉ならある程度の重量があるはずである。つまり、普通に考えたらつゆに浮くはずがないのだ。
・衝撃の秘密
その謎はそばをつゆにつけた時に解けた。そう、秘密は豚ではなくつゆに隠されていたのである。こ、このつゆ……
トロみが半端じゃねェェェエエエッ!
ドボンとそばをつゆにつけると、つゆから抵抗を感じる。そして、持ち上げると心なしかそばが少し重くなったようにさえ感じるほど「とろ~り」とつゆが絡みついてくるのだ。あんかけかよ!
・衝撃の味
食べてみると、通常のそばではありえないほどつゆの味がしっかりする。味的にもそばつゆと言うよりは、中華のあんかけを濃厚にしたような味がした。
ドカンとした豚肉以上に衝撃だったこのつゆ。食べごたえ満点でB級メニューとして全然アリなように感じた。濃厚なつゆの味がウマイ。
・そば好きが見た問題点
ただ、そばとして見ると、問題点のようなものを感じないこともなかった。それは、食べごたえと引き換えにそば本来ののど越しの良さを失っていること。モタッとしておりツルッがないのだ。
そこで、そば好きとしては、ドボンと全部つけるのではなく、少しだけつけない部分を残して食べる方法をオススメしたい。
そうすることにより、そばのツルッとした部分とつゆの濃厚さやトロみが口の中で混じり合い、より美味しくスッキリと食べることができるのである。どれくらいつけるかは好みだが、個人的には4分の3くらいが適量だと思った。
いずれにしろ驚くほど新食感なこのそば屋。そばの新たな可能性を探求していると言っても過言ではない。歴史あるそば屋も潰れる今日この頃、そば好きとしては応援したいところだ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 梟小路
住所 東京都豊島区東池袋1-26-4
営業時間 平日8:00~12:00 / 土日祝10:00~22:00
定休日 毎月第1・3日曜
Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼そば自体は普通にウマイが、つゆで人により好みが分かれる気もした
▼定食メニューやオムソバなども手広くやっている