外はカリッと、中はモチモチ。加えてバターの風味がたまらない魅惑のパン、それが「塩パン」だ。塩パンブームが起きてかれこれ3~4年にはなるが、今や多くのパン屋で塩パンを見かけるから、塩パンは完全に食文化として定着したと言っていいだろう。
そして今からさかのぼること、およそ2年前。情報番組などでしょっちゅう見かけた「元祖・塩パン店」をみなさんはご存じだろうか? その名は『パン・メゾン』──。相変わらずの美味しさなのに今は行列なし! ハッキリ言って超穴場である。
・2年前に東京進出
本店を愛媛県八幡浜市に置く、元祖・塩パンの『パン・メゾン』。その『パン・メゾン』が浅草からほど近い、本所吾妻橋に進出を果たしたのは、今から2年前の2018年2月のこと。「多い日には1日6000個売れる」と称された塩パンを求める人で、あっと言う間に行列店となった。
ある時は手土産でいただき、またある時は手土産でいただき、さらにある時は手土産でいただいた、パン・メゾンの塩パン。そのウマさにはド肝を抜かれたが、記者は1度もパン・メゾンに足を運んだことが無かった。理由はただ1つ……行列が大嫌いだからだ。
・並びたくない
パン大好きっ子、ひいては塩パンラブの記者的にパン・メゾンは「ドラフト1位候補」であったことは言うまでもない。なにせあれだけウマいのに1個たったの100円なんぞ、良心的にも程がある。ぶっちゃけ、もっと高いのにさほど美味しくない塩パンは多い。
それでも行列はイヤだ。
並びたくねえ。
かくして『パン・メゾン』は、記者の記憶から徐々に薄れていった……のだが。なんとオープンから2年が経とうとしている現在は「平日なら行列はほぼゼロ」という情報をキャッチ! さらに、オープン当初は1人5個までと個数制限されていた塩パンが20個まで買えるという。これは行くしかあるまい。
・行列無しでストレスフリー
というわけで、やってきた『パン・メゾン』。ウワサ通り、行列は……無い。ここまで行列がないと「味が落ちたのかな?」と不安になったが、その心配は杞憂に終わった。なぜならば、買った直後に店内で食べた、
塩パンも!
塩メロンパンも!!
あんこを挟んだ塩パンもッ!!
ハムチーズの塩パンもッッッ!!!!
全てが激しく美味だったからである。かつてはお土産待ちだったあの塩パンが、行列無しで買えちゃうなんて……! しかも出来立てを店内でいただけちゃうなんて……!! これを至福と言わずなんと言おう? ズバリ『パン・メゾン』は、今が狙い目だ。
・かなり穴場
また、50円でホットコーヒーが飲めるのも非常にありがたい。店内でいただくほんのり温かい塩パンとコーヒーのコンビネーションは最高だ。もしも願いが叶うなら徒歩5分圏内のところに引っ越したい……! 朝は20年くらい塩パンとコーヒーでイイ……!!
とにもかくにも、美味しさはそのままに行列がなくなった『パン・メゾン』はかなりの穴場である。「美味しいものは大好きだけど行列は大嫌い」という人は、ぜひ覚えておいて欲しい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 塩パン屋 パン・メゾン
住所 東京都墨田区吾妻橋2-4-1 サンクエトワール1F
時間 07:30~19:00
休日 火曜日