300円か500円だ。「な〜んだ」なんて思う人は、な〜んもわかっちゃいない。500円でも十分に安い! 300円なんて安すぎるって!! 何のことかって、100円ショップに売られていた「ワイヤレス充電器」のこと。

売っていたのはダイソーでもセリアでもキャンドゥでもなく、第4の100円ショップとして有名な「ワッツ(Watts)」である。ワッツって、大手3社では扱っていない珍しい商品が置かれていることがたまにあるのだが、まさにこの「ワイヤレス充電器」なんて その一例だろう。

ちなみにこの記事、「100円ショップにワイヤレス充電器が売ってるとかスゴくない!?」ということがメインの記事なので、もう全力を出し切ってしまったのだが、いちおう念のため、実際に使ってみることにしよう。

まず300円と500円の大きな違いは、最大出力の値である。300円のほうは5Wで、500円のほうは10W。となると2倍のスピードで充電できるであろう500円のほうをチョイスすべきだよな〜……と思いがちだが、


私は300円の方をオススメしたい。


その理由は、2つある。


まず……


見た目が圧倒的にカッコいいのは、どう考えても……


透明の部分がある300円のほうであろう!


500円のほうは、黒一色で面白みがない。USBコードが接続されていたら、本体の内部が青く光ったりするのだが、そこまでカッコよくはない。よって見た目は300円に軍配だ。


続いての理由は……


なーんか、500円のほうは、充電できるポイントの「当たり判定」が狭い気がするのだ。元から持っていた2つのワイヤレス充電器も加えた合計4つのワイヤレス充電器で、詳しく解説しよう。


まず、ワイヤレス充電器に対応している iPhone11Proなら……

300円でも500円でも、何の問題もなかった。すべてのワイヤレス充電器で、すぐにピコーンと「充電してます」の反応をしてくれた。


ところが……


ワイヤレス充電器に対応しているAppleのワイヤレスイヤホン「AirPods」で試してみると……

500円のワイヤレス充電器のみ反応しないことが多すぎたのである。多すぎたというより、反応するほうが珍しいくらい。頻度で言うなら10回中9回は反応なし。微調整しても、反応なし。


でも、たまに……


奇跡的に「ここだ!」というポイントに置かれた時は反応していたので、対応していないわけではなさそうなのだが、なぜかAirPodsの時だけ「1割くらいの確率でしか充電されない」のであった。なんで〜!?


ということで、もしもAirPodsをお持ちの方が、ワッツで300円と500円のワイヤレス充電器を目の当たりにしたとしたら、迷うことなく300円のほうをオススメしたい。最大出力は半分だが、確実に充電されたほうが良いかと思う。

自宅を含めたら7つのワイヤレス充電器を使っている私からすると、ワイヤレス充電器のキモは、この「当たり判定」だと思っている。それが狭かったり、置いても一発で充電できないワイヤレス充電器は使わないほうが賢明だ。電気が貯まるのではなく、ストレスが溜まってしまうから。


追記:2021年6月15日12:00
こちらの商品、発熱・発⽕の恐れがあることが判明したため回収になっているもようです。詳しくは販売店である株式会社ワッツのPDFをご参照ください。
参考リンク:株式会社ワッツ「商品回収のお知らせ」PDF


Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24