2019年12月11日、すき家の冬の定番『牛すき鍋定食』が帰ってきたー! これが出ると冬が本格的にやってきたという感じがする。そして今年はこの牛すき鍋シリーズにニューフェイスが登場だ。それは『四川風牛すき鍋定食(並830円)』である。
すき家の牛すき鍋にも麻辣の波が!!!! 麻辣といえば吉野家の『麻辣牛鍋膳』がマーラーリスト2019の鬼ヒットであったが、すき家の方はどうなのだろう?
・すき家『四川風牛すき鍋定食』を食べてみた!
すき家『四川風牛すき鍋定食』は特製辛口ダレを使用した牛すき鍋に、食べるラー油とオリジナルの麻辣スパイスをかけて食べるスタイルだ。
このラー油とスパイスは『四川風食べラー・メンマ丼』のアレですな! 『四川風牛すき鍋定食』は『四川風食べラー・メンマ丼』と同様に、すき家の既存のメニューを麻辣化させたものだと言える。
・四川というより……?
メニュー写真の『四川風牛すき鍋定食』は真っ赤でいかにも辛そうなビジュアルだが、実際に提供されたものは牛すき鍋に辛口ダレがかけられているのみ。ほう……自分で混ぜて真っ赤にしていくパターンですか!
グツグツと煮えるなか、スープと辛口ダレをよく混ぜていく。すき焼きの甘辛い香りがフワ~ッと立ち上ってきたぞ。
まずはラー油やスパイスをかけずに食べてみる。口にした瞬間に浮かんだ言葉はというと……
四川というより、韓国料理?
甘いなかに唐辛子の辛さがある。まるでビビンパとかトッポギとかああいうコチュジャン系の味わいなのだ。付属のラー油とスパイスをかけても、唐辛子系の辛みは増すものの牛すきの甘さの方が強く、シビレのもと「花椒(ホァジャオ)」の香りがかき消された状態だ。甘辛だけが前面に出てきてコチュジャン感が抜けない。
こうなったらアレをするしかない。追い麻辣だ!
スパイスは1回分を30円で購入することができる。そこでスパイスを1杯追加したところ、ようやく花椒の存在感が増してきて四川感が出て来たのだった。コレや、コレ!! コレですがな!
・麻辣スパイスの追加がマスト!
花椒のボタニカルな香りが鼻に抜け、舌はビリビリ、胃のなかはポッカポカだ。汗も結構かいてきた! 「いま麻辣を摂取しましたよ」と体がしっかりサインを出してくれている。これが快感なんだよねえ~!
麻辣好きならスパイスの追加はマスト。さもなければ「韓国料理かな?」という味わいに終わってしまうだろう。強いシビレに慣れていない人のことを考慮したり、牛すきの味に重きを置いたらそうなってしまうのは仕方がないのだけど……
でも、だからこそ! すき家は「追い麻辣」という道を作っておいてくれた。謝謝すき家、非常感謝すき家! メニュー表には4杯追加の5辛まで記載されているので遠慮なくスパイスを追加しよう。5辛以上は……お店の人と相談だ!
【マーラーリストデータ】
麻辣度:無限の可能性
中国度:★☆☆☆☆
特徴:あくまでベースは「牛すき鍋」なので、どうしても日本感は抜けない。しかし「追い麻辣」することで好みの麻辣具合を追求できるのは好(ハオ)。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.