あたり前すぎて気付きづらいが、サイゼリヤは本当の本当にスゴイ。考えてみても欲しい。299円でミラノ風ドリアを自分で作れるだろうか? 作れたとしてもその手間は? おそらく世界中を見渡しても、サイゼリヤほどコスパがいいイタリアンはそう多くないハズだ。
そのサイゼリヤにはメニューには載っていないメニュー、すなわち「裏メニュー」が存在することは何度かに渡りご紹介してきた。今回はその第3弾! あなたはサイゼリヤの「和風スパゲティ」が激ウマという事実をご存じだっただろうか?
・メニューにはない
カルボナーラ、ペペロンチーノ、イカスミスパゲティ……などなど。イタリアンレストランだけあって、サイゼリヤはズラリとパスタメニューを取り揃えている。だがしかし、意外なことにパスタの大定番「和風スパゲティ」はメニューに存在しない。
かろうじて和の香りを感じさせるパスタは「タラコソースシシリー風」くらいで、コテコテの和風スパゲティをサイゼリヤで食べることは基本的に不可能だ。だがしかし、サイゼリヤを愛し、サイゼリヤに愛された男 “サイゼリヤン篠宮” ならば、不可能の壁すら軽々と超えていく。
「わかります。無性に和風スパゲティを食べたくなるときってありますよね? いいでしょう、いいでしょう。僕がサイゼリヤで最高の和風スパゲティをご覧に入れましょう。そう、令和最強のサイゼリヤン、ジュン・シノミヤがね」
・アーリオ・オーリオをオーダー
自信たっぷりの篠宮と共に訪れた都内のサイゼリヤ。篠宮が迷うことなく注文したのは「アーリオ・オーリオ」と「ほうれん草のソテー」だ。確かに相性の良さそうなメニューだが、その2つを混ぜただけで和風スパゲティになるのだろうか?
「まあまあ、落ち着きなはれ。まずはその2つを混ぜて食べてみて、正直な感想を聞かせておくれやす」
篠宮に言われるがまま「アーリオ・オーリオ + ほうれん草のソテー」を食べてみたが、味としては悪くない。だが「和風スパゲティ」とは言い難く、単にほうれん草のスパゲティ、といった感じであった。そのことを篠宮に告げると……
「サンジュンさん、あなたは正直な人だ。そうなんです。これは和風スパゲティではないんです。さあ、この隠し味をちょい足ししてご覧なさい。サイゼリヤに、そしてジュン・シノミヤに死角はありませんよ」
そう言いつつ篠宮が取り出したのは「しょう油」──。
・サイゼリヤにはしょう油がある
え、サイゼリヤにしょう油なんてあるの? 篠宮いわく「テーブルには設置されていないものの、店員さんに言えばしょう油を持ってきてくれる」とのことである。サイゼリヤでは、オリーブオイルや塩コショウと同じ位置づけの常設調味料らしい。しょう油をひと回ししてから食べてみると……!
「あ、和風スパゲティだ」
なんということでしょう。先ほどまではややバラつきがあった味が一気に引き締まり、完全な一体感が生み出されている。これぞまさに「和風スパゲティ」だ。サイゼリヤおそるべし、しょう油おそるべし。そして何よりサイゼリヤンおそるべし、という結果であった。
なお、サイゼリヤン篠宮いわく、しょう油は「エスカルゴ」や「青豆の温サラダ」などにも合うそうなので、興味がある人はぜひお試しいただきたい。それにしてもサイゼリヤのポテンシャル、そしてアーリオ・オーリオのポテンシャルは天井知らずである。
参考リンク:サイゼリヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼裏メニュー「ディアボラ風スパゲティ」の記事はこちら。
▼裏メニュー「小エビのサラダスパゲティ」の記事はこちら。
▼テーブルにはないが、お願いすれば店員さんがしょう油を持ってきてくれる。
▼今回も激ウマ! アーリオ・オーリオの可能性は無限大だ。