#令和もSMAPファン。先日、このようなハッシュタグがネットで話題になった。これはファンの「わたしたちはSMAPファン、今もこれからも変わらない」という気持ちを伝えるムーブメントで新聞広告になったものだ。この活動がキッカケでSMAPの存在を思い出した人も多いのではないだろうか。

2016年12月31日の解散から約3年。改めて「国民的グループ」と実感する出来事であったが、今もファンはいろんなところでSMAPのことを思っているようだ。というのも先日、東京タワーで『がんばりましょう』の歌詞に出てくる「努力と根性」を探してみたら……!!

・歌詞にある努力と根性

メンバー6人時代の1994年にリリースされた『がんばりましょう』。名曲揃いのSMAPの中でもトップクラスの人気を誇り、いつ聴いてもいい歌だ。それだけに、歌詞内にある以下のフレーズは老若男女を問わずに多くの人が知っているはず。


東京タワーで昔 見かけたみやげ物に はりついてた言葉は 「努力」と「根性」


努力と根性と書いたお土産──ペナントやキーホルダーあたりが売っていると聞いたことがあるし、その昔SMAPファンが買っていたと記憶に残っている。しかしながら、時代は流れて令和。果たしてリリースから20年以上経った今でも、歌詞にあるお土産は存在するのだろうか。

・もしかしたらなくなった!?

ということで、「努力と根性」を求めて東京タワーのお土産屋を探索することにした。

しかし、パッと目につく場所にはない。その代わりにあるのは……


現在、東京タワーは東京ワンピースタワーになっているだけに、人気漫画『ワンピース』のショップや


どこでも営業しているキティさん。このあたりが人気どころである。


あとはフィギュアなどのアニメグッズ


RORAXという腕時計(2500円)


他には東京オリンピック関連の商品や……


ハチマキや漢字のTシャツなど、外国人観光客が好みそうなものがほとんどである。やはり時代が違えば売るものも違うのか……。

そのような悲しい気持ちになりつつ、お土産コーナーをグルッと一周。すぐには見つからなかったため、店員さんに聞いてみることにした。


──すみませ〜ん。SMAPの『がんばりましょう』の歌詞に出てくる努力と根性のお土産を探しているんですが、今でも置いているんでしょうか?


「あります(^ ^)」


はやっ……!! とはいえ、慣れ親しんだ歌の歌詞に出てくる商品を手にとれる……そう考えると感無量である。なんでも「努力と根性」のお土産がSMAPファンから人気なのは、香取慎吾さんがテレビの収録で買っていったからとのこと。しかし、店員さんは「ただ……」と言った上でこう付け加えた。

「香取さんが買っていたものは、努力が緑で根性は赤色だったんですね。この組み合わせが人気でしたが、今は緑を生産していなくて……。それからは青と赤の組み合わせが人気です。たまにいらっしゃるSMAPファンの方はこのセットを買っていかれますよ」


・どんなときもがんばりましょう

なんと今でもSMAPファンは東京タワーのお土産ショップを訪れていた。数や色は減ってしまったものの、確かにあった「努力と根性」。平成という時代を駆け抜けたSMAPは、今も多くの人の胸に刻まれているし愛されている──先日の「#令和もSMAPファン」もそうで、思わずファンの思いにグッときた。

ちなみにSMAPを見て育った世代の記者もキーホルダーを購入してみた。文字が書かれているだけのように思えるが、じっと見つめているとどんなときもくじけずにがんばりましょうと言われているような気がする。

これから先、初めて東京タワーに行く人がこのキーホルダーでSMAPを思い出して「がんばろう」と思うことはあるだろう。そう考えると「努力と根性」のお土産は時代が変わっても残ってほしいものである。

Report:原田たかし
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに裏は雷門