中国人にはトーストにラー油を塗って食べる人がいるらしい。そんな情報を元に、以前の記事で、中国伝説のラー油「ラオガンマー」を挟んだサンドイッチを紹介したが、日本にもピリ辛中国料理を挟んだパンが存在した。
2019年10月にフジパンが『スナックサンド花椒香る四川麻婆風』を発売! その味はどんなものなのか実際に食べてみた。
・『スナックサンド花椒香る四川麻婆風』
『スナックサンド花椒香る四川麻婆風』は、四隅を閉じたサンドイッチ「スナックサンドシリーズ」の新作だ。フジパンはこれまでに、同シリーズは過去に「麻婆豆腐」などを発表。いつも攻めたラインナップであるが、今回、花椒推しとは麻辣ブームを意識されてますよね!?
・花椒香る? 香らない?
こんな変わり種の麻辣で、本当に花椒の香りがするのか。フジパンと麻辣好きとガチンコ勝負! 早速、パカっと開封すると……ただよってきたのはソースカツのような香りだ。あのスキッと刺激的なシビレ系の香りはしない。まさかただブームに乗っただけのビジネス麻辣!?
だが一口食べると一瞬ビリッとしたシビレが来た! あの花椒独特のフルーティな香りはなかったが、味はほんのり麻辣だ。麻辣を感じたのがほんの一瞬だったのは、辛さよりパンの甘味が勝ってしまったためだろう。
・トーストするのが正解
味はするのに、香りがないとはどういうことなのか。麻婆豆腐フィリングを見てみると、なんだか肉同士がうっすらと油をまとって固まってしまっている。これでは香りを放てないのは当然だ! そこで肉同士を開放すべくトーストしてみたところ……
ああ、なんだか花椒の香りが少ししてきたかも! そして口の中での香りの弾け具合が全然違う。麻辣度が一気に倍になったのだった。
これはトーストするのが正解。本物の麻婆豆腐だって冷めてしまっては美味しくないもの。専門店では花椒の香りを最後まで楽しめるように、石焼き鍋に入れた麻婆豆腐だってあるくらいなのだ。これから食べる人は是非トーストしてから食べてみてほしい。味わいが格段に異なるはずだ。
【マーラーリストデータ】
麻辣度:★☆☆☆☆(温めると★2)
中国度:★☆☆☆☆
特徴:花椒の香りは温かい方がより際立つ、改めてその事実を教えてくれました。中部エリア(愛知、三重、岐阜、福井、石川、富山など)限定
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24