タピオカとは果たして何なのか。テレビでもネットでも街でも、タピオカの文字を毎日のように目にする。このタピオカブームに、まだ取り残されている人たちも少なくないと思う。私自身も取り残された側の人間で、タピオカが気になってはいるもののよく分かってはいない。
そして、本日2019年8月27日に発売されたセブンの新商品「大きなタピオカみたいな大福(税込127円)」によって、さらにタピオカとは何なのかについて考えさせられた。既にタピオカ好きな人も、さすがにこの商品には衝撃を受けると思うのだ……。
・「大きなタピオカみたいな大福」
「大きなタピオカみたいな大福」とは、ミルクティーホイップをタピオカ生地で包んだ商品。パッケージには断面の写真が載っている。しかし逆に言えば、パッケージには断面の写真『しか』載っていない。
そのため、パッケージから実際に商品を出してみると大変驚く。断面の写真からは想像がつかない、光沢のある真っ黒な球体が出てくるのだから……。
被せられているフィルムを剥がそうとするも、なんだこの吸着力。フィルムにタピオカ生地がめちゃくちゃくっついてきた。どれだけ頭を巡らせても、自分の知っているデザートにはかつて無い生地感。異質な物体なのである。
フィルムを剥がすも、光沢のある真っ黒な球体が少しスケルトンであることに気づいただけ。いまだデザートには見えない。というかタピオカってこういうものだっただろうか。
私はタピオカをじっくりと見たことがないが、小さな粒々でカエルの卵のようだったと記憶している。しかし、この商品はどうだ。もはやカエルではなく、UMAの卵ではないか……!
・包丁を入れてみる
どう食べれば良いのか悩み、一度包丁を入れてみることにした。ところが、タピオカ生地が独特の質感で包丁を入れてみるも感触がなく、切れているのかよく分からない。また、抜くときは包丁にタピオカ生地がくっついてしまい、抜くのは大変という面白い特性を知った。
ここから実食なのだが、包丁がタピオカ生地から抜けたとたん……
ホイップが溢れ出してきたー!
真っ黒すぎてこれまでクリームの存在を忘れていたが、しっかりと入っている。それにホイップが目視できたことで、最初よりもデザートと思えてきた。食べてみると、ミルクティーの風味がする! ちゃんと紅茶感あるクリームでめちゃくちゃ美味しい。
・見た目とは裏腹な味
タピオカ生地は独特な食感で水気が多く、個人的には嫌いじゃない。タピオカ生地はミョーンと伸びるのもおもしろく、チーズドッグほどではないが結構伸びた。
見た目とは裏腹に味は美味しかった「大きなタピオカみたいな大福」。しかし、これもタピオカなのかと考えると、タピオカミルクティーとはイメージが違うし本当によく分からなくなってくる……。タピオカは進化しているということなのか。気になった人は、ぜひ食べてみてほしい。これがタピオカの次の形なのかもしれない。