「北京ビキニ」という言葉をご存知だろうか? 中国のオッサンによる真夏の納涼ファッションなのだが「見た目が上品でない」という理由で条例で禁止している都市もあるという。罰金刑のほか、実名公表されてしまうのだとか……怖すぎ!
そんな事態になっても北京ビキニが消える気配はないらしい。私(沢井)は、オッサンどころか、若いイケメンも北京ビキニをやっている姿を見たことがある。そんなに涼しいのか? 罰もいとわないほど涼しいのか? 気になったので実際に試してみた!
・北京ビキニとは
さて私事で恐縮だが、私(沢井)と北京ビキニの出会いは00年代の上海。友人が半泣きになって「スポーツブラ姿のオッサンがいる! 変態かもしれない」と言うので、見にいったところ……
確かにそこには乳だけ隠して腹丸だしなオッサンがいた。
そう、北京ビキニとは「シャツを胸までまくり上げた男性の納涼ファッションなのだ」。見た目は完全にスポブラ。お腹を出すと風邪を引くというし、涼しいのかも……。
・オッサン3人が試してみた!
ということで、北京ビキニを試したのは当編集部のGO羽鳥、和才、そしてサンジュンだ。炎天下のさなか、お腹を出した状態で屋内での作業、ベランダで休憩、お散歩を試してみたぞ。
・涼しいと言えば涼しい
まず涼しかったかどうか、羽鳥とサンジュンは「お腹がヒヤっとした」、残る和才も「多少は涼しくなった」ということだったので、納涼効果ナシという訳ではなさそうだ。もしかして、エコの予感!? 東京五輪の暑さ対策になるのではないか!?
・またやりたい? 正直な感想はコレだ!
だが、詳しく聞いてみると、だからと言って生活に取り入れたいという訳ではないらしい。
羽鳥「おなかはヒンヤリするけども、おなかが弱いオレにとってはチョイ不安。涼しく感じたのはおなかだけ。あとは、やっぱりかっこわるいので、オレ的にはナシかなー」
サンジュン「確かにおなかはヒヤッとした気がする……が、腹筋がバキバキに割れているならばともかく、人様に中年の腹を見せつけるのは申し訳ない。でも北京でみんながやってるなら、そこに便乗するのはありかな?」
和才「これだったら上半身ハダカの方が断然いい。北京ビキニの方は胸元だけ隠していて、“どのラインでマナー守ろうとしてんねん” と思わずにはいられないところがある。確かに多少涼しくはなったけれど、中途半端にマナーを気にしているところがダメ。
それに対して、上半身ハダカの方が振り切っていて、マナーどうこうを寄せ付けない何かがある。涼しさという点でもこっちの方が上だから、やるなら上半身ハダカ。まぁあくまでも、どっちかをやるとしたらの話だけど」
──とのことだった。
北京ビキニは、多少なりとも効果はあるのかもしれないが、日本人がファッションとして楽しむ、もしくは心穏やかに過ごすにはハードルが高いのかもしれない。中国メンタルなら平気かもしれないが……禁止条例は中国人目線というより “外の目” を気にしてのものかもしれない。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼お腹周りだけとはいえ、多少の効果はあるようだ。鋼のメンタルがある方、どうぞ!
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