2019年8月2日、映画『ワイルド・スピード / スーパーコンボ』が公開される。同作は2001年から始まったワイルド・スピードシリーズの第9弾で、ご存じの通り超絶カッコいい男たちと車たちが縦横無尽に駆け回る、ノンストップアクション映画だ。
だがしかし、人気シリーズ映画の性(さが)なのか、コアなファンたちの中には『ワイルド・スピード / スーパーコンボ』を素直に受け止められない人もいるらしい。果たして『ワイルド・スピード / スーパーコンボ』はファンが納得できる仕上がりになっているのだろうか?
・コアなファンほど期待値が高くない?
通称 “ワイスピ” こと映画「ワイルド・スピード」シリーズ。2001年公開の第1弾「ワイルド・スピード」から18年、今回で9作目という事実だけでいかにファンから愛されているかがわかる。ユニバーサルスタジオが誇る大傑作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だって映画は3部作なのだ。
ところがどっこい、前作までで車系のアクションはやり尽くした感があることなどから、コアなファンほど最新作『ワイルド・スピード / スーパーコンボ』への期待値が高くないらしい。おそらく、シリーズの顔とも言うべき、ドミニク役のヴィン・ディーゼルが出演しないことも無関係ではないのだろう。
果たして最新作はファンを納得させられる出来なのか? 一応シリーズはほとんど観ているので、ワイスピを愛して病まない「ワイスピ会」の一員として、公開前の『ワイルド・スピード / スーパーコンボ』を観に行くことにした。
・最悪にして最高
今作でダブル主演を演じるのは、これまでシリーズ4作に登場しているルーク・ホブス役の「ドウェイン・ジョンソン」と、3作に登場しているデッカード・ショウ役の「ジェイソン・ステイサム」の2人。結論から言うと、2人の相性は最悪で、そして最高だ。
冗談好きでワイルド、圧倒的な筋肉で仕事をこなす元FBI特別捜査官ルーク・ホブスと、クールかつスタイリッシュ、常にエレガントな元MI6エージェント、デッカード・ショウの性格はまさに正反対。当然のように反発し合うワケだが、2人とも頼り甲斐はハンパない。
特にアクションシーンは2人の個性が活きまくっているから、1粒で2度おいしい仕上がりになっている。個人的にはプロレスラー時代から知るドウェイン・ジョンソンにどうしても目が行ってしまうのだが、ひたすらパワーだけで押しまくるロック様風のアクションは健在だ。
ただ、筋肉量ではドウェイン・ジョンソンには劣るものの、ジェイソン・ステイサムも体はバッキバキ。最強の敵役、改造人間「ブリクストン」を2人はどう攻略するのか? 特に映画終盤の激しすぎるバトルは映画の見どころの1つだろう。
・想像を絶するカーアクション
もちろん、ワイルド・スピードシリーズの代名詞、車を使ったアクションシーンもとんでもないことになっている。ネタバレになるので詳細については明かせないが「そんなのアリかよ!」というワイスピらしさ全開のド迫力アクションに満足すること間違いなしだ。
そしてワイスピといえば「ファミリーの物語」であることを忘れてはならない。今作ではヴァネッサ・カービー演じる「ハッティ・ショウ」と兄デッカードのファミリー。そしてもう1つ、ルーク側にもホブスファミリーが登場する。「カーアクション」と「ファミリー」をきっちり満たしていた本作は、ワイスピの正統な最新作といえるだろう。
とにもかくにも、息つく暇もなく繰り出され続けるド迫力アクションは、誰が見ても楽しめるハズ。今までワイスピシリーズを観たことがない人も、この機会にぜひ劇場に足を運んでみてはいかがだろうか? 映画『ワイルド・スピード / スーパーコンボ』は8月2日公開だ。
参考リンク:ワイルド・スピード / スーパーコンボ
Report:P.K.サンジュン
©Universal Pictures
▼予告編はこちら。
▼カーアクション満載の特報映像だ。