回転ずし界の絶対王者、スシロー。その人気の秘密は「ウマくて安い」は当然として、失敗を恐れぬ「挑戦的なメニュー」にもあるのではなかろうか。例えば「光るタピオカミルクティー」も「トムヤムラーメン」も寿司屋らしからぬ挑戦的なメニューであった。
そんなスシローが、2019年7月19日から発売しているのが『新感覚! かき氷うどん』である。さすがスシロー、完全に狙ってきている商品だが、果たしてどんなお味なのだろう? さっそく食べてきたところ、あの漫画にインスパイアされていた……っぽいのでお伝えしたい。
・ミスター味っ子にあった……?
スシローの定番カテゴリー「うどん」の中に新登場した『新感覚! かき氷うどん』。価格は税別350円(店舗によっては370円)、期間限定の販売でホームページによれば「当日販売分完売次第、終了となります」とのことである。
話はガラリと変わるが、私(P.K.サンジュン)はこの商品を知った瞬間、ある漫画が頭によぎった。1980年代後半、少年たちから熱い支持を集めた寺沢大介先生の「ミスター味っ子」である。劇中に登場したあるメニューが「かき氷うどん」をそっくりだったためだ。
・シャーベットそうめんとそっくり
その料理とは、主人公の味吉陽一(あじよし よういち)が「料亭むらた」と結婚披露宴料理対決を行った際に繰り出した「シャーベットそうめん」である。つゆが垂れるそうめんは結婚式に不向き。それを攻略するため陽一くんが考案したのが、つゆをシャーベット状に凍らせた「シャーベットそうめん」だ。
スシローの「かき氷うどん」は「シャリシャリのだし氷」とのことなので多少の違いはあれど、原理は同じだと考えていいハズ。まさかスシローで “ミスター味っ子インスパイア” ……っぽい料理が食べられるなんて……! 胸が高鳴るではないか。
というわけで、スシローでかき氷うどんを食べてみることに。先述の「シャリシャリのだし氷」がデーンと乗っかっている以外はいわゆる “ぶっかけうどん” だが、果たしてそのお味は? よく混ぜてから食べてみると……!
うーーーーまーーーいぞォォォオオオオ!
……と言いたいところだが、結果的にはいつもよりやや冷たいぶっかけうどんであった。というのも、だし氷だけで味付けされているワケではなく、うどんの下に液状の汁も入っていたため、氷が溶けてしまうのが異常に早かったのだ。頭が痛くなるほどキンキンのかき氷ではない。
・やや冷たいぶっかけうどん
とはいえ、スシローのうどんは通常運転でも十分に美味しいのでコレはコレでアリ。当然ながらかき氷の部分をダイレクトに食べると ひゃっこい夏気分が味わえる。味皇さまが納得するかはさておき、スシローの夏うどんとしては上々の出来ではなかろうか。
なお、スシローの「かき氷うどん」がミスター味っ子にインスパイアされたのか、実際のところは不明だ。ただ、奇想天外なアイディア満載のミスター味っ子と、挑戦的なメニューをズラリと揃えるスシローは、かなり相性がイイ……と思われる。
参考リンク:スシロー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼名曲「ルネッサンス情熱」と……
▼同じく名曲のエンディングテーマ「心のPhotograph」