今週末の函館では世代最初の重賞、函館2歳ステークスが行われる。暮れの2歳G1、そして来春のクラシックへと同世代での戦いがここから本格化していく。次世代のスター候補へと名乗りを上げるのは一体どの馬か。初年度産駒も続々参戦で見どころたっぷりだ。
中京のメインは、サマーマイルシリーズの開幕戦・中京記念。勢いに乗る3歳馬か、歴戦の古馬か。こちらも選択が難しいレースとなりそうだ。今週もじっくり予想していきます!
・やたら牝馬が来る
日曜函館のメインは芝1200mで行われる函館2歳ステークス。今年は逃げて勝ち上がってきた馬が非常に多く、例年にも増してペースは速くなりそう。控える余裕のない馬にはやや厳しい流れとなるか。
本命はホッカイドウ競馬から参戦の牝馬、⑩バブルガムダンサー。過去3戦は逃げ、差し、先行といずれも異なる位置取りからレースをして馬券になっており、自在性が魅力。鞍上はベテランの岩田騎手だけに、展開を見ながら柔軟に競馬をできそう。
函館2歳ステークスは過去10年で牝馬が5勝するなど、やたらと牝馬が来るレースでもある(2009年ステラリード、2011年ファインチョイス、2012年ストークアンドレイ、2013年クリスマス、2015年ブランボヌール、ただし2009年は札幌開催)。そういった意味でも今回は牝馬を本命にしてみたい。
・新種牡馬の実力は
今回のレースには初年度産駒が4頭参戦(①ビアンフェ・キズナ産駒、⑦メイショウナパワン・トゥザワールド産駒、⑪スマートカーリー・エピファネイア産駒、⑫アザワク・カレンブラックヒル産駒)。これらの馬をどう評価するべきか。現時点では何ともいえない部分もあるが……。
個人的にはキズナ、トゥザワールド、エピファネイアあたりは中~長距離で活躍した馬なので、産駒を狙うのはもう少し先でもいいかなとは思う。カレンブラックヒル産駒の⑫アザワクは狙ってみていい気もするが、逃げ馬には厳しい流れになると予想しているので今回は見送り。
馬券は馬連で勝負。⑩バブルガムダンサーを軸に、相手は③⑤⑥⑨⑯。
・素質馬クリノガウディーの反撃に期待
日曜中京のメインは、芝1600mで行われる中京記念。レース結果を見返してみると、逃げ馬が来ていないことに気づく。マイルで施行されるようになった2012年以降、逃げた馬は1度も馬券になっていない。ハナを切りそうな馬は切った方が無難か(筆者予想では⑧ツーエムマイスター、⑩コスモイグナーツあたり)。
本命は⑥クリノガウディー。春のG1では跳ね返されたが、朝日杯2着の素質を考えればG3でハンデ52kgは美味しい。2~5番手くらいに付けて直線で交わす朝日杯のような競馬をしたいところ。今回は内よりの枠(3枠6番)をゲットし、他に逃げ馬もいるので、欲しいポジションが自然に取れるのでは。
馬券は馬連で勝負。⑥クリノガウディーを軸に、相手は①⑤⑦⑨⑭。
親から子へ、ドラマが受け継がれるのも競馬の魅力。キズナやエピファネイアの子供がこれからどんな馬に成長していくのか、楽しみに見守りたい。今回は買わなかったけどね……。
・【追記(結果)2019年7月22日12:15更新】
函館2歳Sがビアンフェ → タイセイビジョン → プリンスリターンとの結果で沈んだ一方、中京記念はズバリ的中! グルーヴィット → クリノガウディー → プリモシーンと本命のクリノガウディーとグルーヴィットの馬連をゲット。やはり今年の3歳世代は強い!