福岡県といえば「もつ鍋」「水炊き」から「ラーメン」「明太子」まで、グルメの話題には事欠かない街なのだが、誰もが知っている観光名所が意外と少なかったりする。最近では「令和」ゆかりの地として、太宰府市の坂本八幡宮が注目を集めたくらいではないだろうか。
そこで今回は、この令和時代だからこそ訪れるべき『日本の名車歴史館』を紹介したい。こちら平成を飛び越えて、昭和20~40年代に活躍した国産車(四輪・三輪・二輪)が60台以上ズラリと展示されているのだ。実際に行ってタイムスリップ気分を味わってきたぞ!
・海の中道海浜公園
『日本の名車歴史館』は、国営「海の中道海浜公園」のワンダーワールド内・ゴーカート乗り場の2階にある。見学するには、海浜公園の入園料450円と名車歴史館の入館料500円が必要だ。さっそく券売機で入場券を購入して2階へGO!
んで、ドアを開けてみると……
なんかスゲェェェ!
整備工場さながらの館内には、高度経済成長の時代を駆け抜けた名車たちの姿が……! まずは「乗用車ゾーン」。日野・コンテッサや三菱・コルト、マツダ・ファミリアなどが並んでいる。ナンバープレートに、車名と年式が書いてあって分かりやすい。
当時は、四角いシンプルなボディに円形ヘッドライトが主流だったのだろうか。レトロなデザインが逆に新鮮だ。真っ白ボディで目立っていたのは、いすゞ・ヒルマンミンクス。英国ルーツ公団との提携で生まれたセダン車だが “スポーティーな高性能車” として人気だったらしい。ほおお~。
・走行できる状態での展示
続いて、トヨペット・クラウンやプリンス・グロリアなどの「高級乗用車ゾーン」へ。ちなみに、どれもこれもキレイで状態が良いが、2004年の開館当時は、全車両が走行できる状態だったという。現在は部品不足で、現状維持が精一杯なのだとか。いや十分スゲーぞ。
そしてモーターサイクルの展示もあり。戦後まで日本を代表するバイクメーカーだったメグロ(目黒製作所)のスタミナK1や “和製ハーレー” こと陸王・RT1などが、ほぼほぼ現役当時のまま展示されているから迫力は満点。ってか、本当にどれもこれもカッコイイな。
“伝説のスポーツカー” マツダ・コスモスポーツはもちろんクールだし、タクシー業界で活躍したトヨペット・コロナもおそろしくドレッシー。そう、令和の新時代を迎えた今においても、彼らが放っている圧倒的な存在感と重厚感のあるオーラはMAXなのだ。
・家族旅行にもオススメ
なお、今回は紹介できなかったが「ジープ・トラックコーナー」や「三輪車コーナー」などなど、他にも見どころは満載。福岡県の観光スポットを探している方は、ぜひチェックしてみてほしい。海浜公園には「サンシャインプール」や「動物の森」もあるから、家族旅行にもオススメだ!
・今回ご紹介した場所の詳細データ
名称 日本の名車歴史館
住所 福岡県福岡市東区大字西戸崎18-25(海の中道海浜公園ワンダーワールド内)
時間 9:30~17:30(3月1日~10月31日) / 9:30~17:00(11月1日~2月末日) / 9:00~18:30(プール期間中)
休日 12月31日・1月1日・2月の第1月曜日とその翌日
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼スバル360
▼オート三輪
▼ウイリス ジープ
▼海の中道海浜公園のワンダーワールド内にあるぞ!
▼季節に関係なく楽しめるからぜひ!