地面を蹴って進む、スケートボードにハンドルがついたような乗り物・キックスケーター。乗ったことのある方も多いのではないだろうか。最近ではまれに、電動機がついた電動キックスクーター(電動スケーター)に乗った人も見かけるようになった。

そんな電動スクーターが今、新たな移動手段として注目され始めている。欧米の観光地を中心にシェア電動スクーターの人気が高まっており、なんと日本でも2019年3月末から同サービスが始まっていた。面白そうなので、さっそく利用してきたぞ!

・日本初

日本国内で初めてシェア電動スクーターサービス「WIND」のステーションが設置されたのは、埼玉スタジアムの最寄り駅である浦和美園駅。

改札の外に、ズラリと電動スクーターが並んでいる。格好良い! これらの電動スクーターは1分25円で、9時から18時までならいつでも利用可能だ。

レンタルする際には、専用のアプリを通じてロック解除(100円)から利用料金の支払い、返却手続きが行えるようになっている。

手軽〜! と思いきや、いくつかの注意点が。まず、日本国内では電動スクーターは原動機付自転車として扱われる。そのためヘルメットの着用(駅で貸し出している)と運転免許証が必要だ。また、運転免許証は原付免許でもOKだが、残念ながら利用可能年齢は18歳以上となっている。

原付扱いのため、歩道や歩行者優先道路では手押しで乗車厳禁。その他にも、右左折時や停止時など、道路交通法を遵守(じゅんしゅ)することが求められる。これらの点がOKならさっそく乗ってみよう!

アプリを使用して電動スクーターのロックを解除し、駅員さんにヘルメットを借りて装着。駅構内や歩道を手押しで移動して……

公道に出たら、いざ出発! スタート時に2・3回地面を蹴って助走をつけると……

電動機が効くようになり、手元のアクセルで加速できるようになる。

なんと時速19〜20km出すことも可能だ!

風が気持ちいい〜!! タイヤが一般的なママチャリより太めなせいか、意外と安定感のある走り。走行可能エリアをアプリで確認し、徒歩だと片道15分ほどかかる浦和美園駅〜埼玉スタジアムを約20分で往復。

めっちゃ楽しい! でも大通りを走っている最中、大型トラックが真横を通っていったときはちょっと肝が冷えた。

その後も、電動スクーターに乗っているのが楽しくて、目的もなくひたすら走り回って1時間。電動スクーターをステーションに戻し、アプリを経由して駐車位置のラインと車体が写るように撮影すると返却完了。簡単!

ちなみに1時間でのシェア料金は1500円だった。移動距離を考えると割高な気もするが、楽しかったので良しとしたい。

・今後はもっと便利に

現在、ステーションは浦和美園駅の改札外にある1カ所のみ。今後は返却・貸し出しが可能なピックアップエリアを増やしていく予定のようなので、もっと手軽に利用できるようになりそうだ。

空気も汚さないし、そこまでスピードが出ないため安全といえるかもしれない。まだまだ発展途上のサービスではあるが、電動スクーターに乗るのはめちゃくちゃ楽しかったため、他のエリアでも利用できるようになる日が来ることを期待したい。

参照元:WIND
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼電動スクーターで走り回ってたら野生のクワガタに遭遇。凄い!

▼ステーションの後ろには大量のガチャガチャが。どうやら浦和美園はガチャの聖地を目指しているらしい。