我々食いしん坊にとってメシ系のフェアやセールで重要なポイントとは何なのか。その対象が安いこととウマいことは必須だし、論じる以前の根本的な前提だろう。ではその次……いや、この2点が大前提であるならば、選択の余地がある範疇におけるNo.1は……?

それは限界ギリギリまでたらふく食えることではないだろうか。我々にとってごはんおかわり無料は神。ケンタはケンタでも、チキンだけを腹いっぱい食わせるケンタこそ正義のケンタだし、1キロのチーズに溺れるのも大好きだ。モノは違うが、これらにはたくさん食えるという共通点がある。

・胃の限界を攻め続けたい

いくら安くてウマくても、量が少なければイマイチ満足できない。そう、結局は量なのだ……と筆者は考える。その点において、これは最強なのでは? と思わざるを得ないセールを発見してしまった。

それは、スシロー創業祭の「3貫盛りまつり」。こちら2019年6月12日から6月30日までの期間、全国のスシローで開催中のもので、特定の3貫セットが安く提供される。具体的な内容は以下のとおり。


天然本鮪3貫盛り(大とろ、中とろ、赤味)300円
北海3貫盛り(本ずわい蟹、上いくら、大つぶ貝)300円
サーモン3貫盛り(ジャンボとろサーモン、焼とろサーモン、サーモン)150円
いか3貫盛り(やりいか姿、漬けいか、むらさきいか)100円
青物3貫盛り(あじ、〆いわし、〆真さば)100円


……これだけでは中々ピンとこないだろう。筆者だって、これだけなら最強とまでは言わなかった。スシローがそこそこいい感じのセールをやっている……的な記事で終わったと思う。このセールを最強にするには、食べ方が重要。

詳細や理由は後述するが、このセール中にある食べ方をすることで、成人男性のおおよその限界に近い30貫もの寿司を、たったの1000円程度で食べることができるのだ! 

・「いか」と「青物」が鍵

まず注目すべきは100円の「いか」と「青物」。これらの内訳を良く見て欲しい。ざっくり分けられてしまっているが、厳密にはやりいか姿、漬けいか、むらさきいか、あじ、〆いわし、〆新さばという、完全に種からして異なる個別の6種なのだ!(漬けいかの正体は不明だが)



価格に対するバリエーションと量に関しては、「いか」と「青物」が完全にぶっちぎっているのだ。上述の「ある食べ方」とは、「いか」と「青物」1皿ずつの6貫セットをひたすら食べれば、最高のコスパで最大のバリエーションを限界までエンジョイできる……! というもの。



・限界はおよそ34貫

しかし本当にそうだろうか? 「いか」と「青物」だけ食べても、もしかしたら腹がいっぱいになる前に飽きてしまうかもしれない。ということで実際に試してみることに。

まず成人男性の限界スシロー量は何貫なのか……これについてはかつてスシロー10万円チャレンジをした際の記事を参考にすることに。この記事のラストには以下のように書かれている。


「皿の数にすると123皿、サイドメニューも合わせれば135皿を平らげた


男4人で135皿。記事にもあるとおり、実際にはサイドメニューが12皿含まれ、123皿の中には1皿2貫のものも含まれているだろう。しかし今回知りたいのは限界量だ。



そこまで正確な数字である必要も無いので、今回は男4人で1皿1貫の低コスパ寿司を135皿食べたところで全員が限界を迎えた……そうみなすことにしよう。135を4で割ると、33.75。つまり……


限界スシロー量は約34貫。


算出方法的に誤差は確実にあるが、思いのほか常識的な数字なのでは? 小食な人なら多分無理だろうし、そこそこ自信があっても34貫はお腹が苦しい領域だろう。おおよその平均的な限界としてはイイ感じな数字だと思う



本記事のタイトルで30貫としているのは、この34貫を元に、30貫くらいならギリお腹の苦しさと戦わずに食べられるラインな気がしたからだ。1皿100円なので30貫でちょうど1000円だし、いろいろとキリがいいし

ということで、最低でも30貫「いか」と「青物」の3貫盛りのみで無理なくスシローをエンジョイできたなら、量とコスパを求める食いしん坊にとって「3貫盛りまつり」は最強と主張してもそう的外れではないだろう。


・程よく34貫越え

そんな感じで目標を定めて、ガチで「いか」と「青物」の3貫盛りのみを食べまくることに。



食べては注文してを繰り返す筆者……。


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気づくと、勢い余ってうっかり30貫どころか34貫すらも超えてしまったでござる。36貫食べたところで胃袋的に限界を感じて終了。1皿に3貫乗っているため、皿数的には30貫(10皿)の目標より2皿オーバー。



「青物」は独特のクセがあったものの飽きを感じることもなく、おおむね想定どおり別種の寿司として機能していた。量とコスパを重視して寿司を食うなら、やはり3貫盛りまつりは最強だと推したい。バリエーションを犠牲にしなくていいのも高ポイント。

実践する場合、コスパは下がるが「いか」と「青物」に限定せず、1皿に2貫乗っているネタなどを数皿入れてもいいだろう。この2種の3貫盛りを中心に組めば、とにかくコストを抑えて限界まで食べられるぞ! 食いしん坊諸君は是非試してみて欲しい。

最後に繰り返すが、創業祭「3貫盛りまつり」は2019年6月12日から6月30日までの期間限定だ! あと一部店舗は品目・価格が異なるとのことなので、その辺りも注意してくれ!

参考リンク:スシロー
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼今回のはふと思いついて試してみたくなったんですよ。
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