バラエティに富んだメニューが魅力の回転寿司と言えば『スシロー』だ。マグロ、サーモンなどの定番ネタはもちろん、生ハム、若鳥グリルステーキなど攻めた寿司ネタにも定評がある。中でも、他の追随を許さないのはエビのアレンジ。
赤えび、生えび、活〆有頭大海老、果ては海老フライアボカドロールまで、メニューの幅は無限大である。私(中澤)は、えびチーズが大好きだ。
ある日、えびチーズを注文し食べたところ、隣で食べていた鮮魚久良々(せんぎょくらら)さんがこう言ってきた。「まだスシローでえびチーズをそのまま食べてるの?」と。
・プロの食べ方
自称くら寿司マスターの30代会社員の仮名・鮮魚久良々さん。10年以上、なおかつ週1回以上のペースでくら寿司やスシローに通う回転寿司マニアである。
鮮魚久良々「えびチーズは確かにそのまま食べても十分ウマイです。でも、もう少しまろやかさが強くても良いと思いませんか?」
──そう言って、注文パネルを操作する鮮魚さん。到着したのはマヨネーズがこんもり乗った たらマヨだった。
鮮魚久良々「ゲーテは言った『手は手でなければ洗えない。得ようと思ったらまず与えよ』と……」
──……! ま、まさか!?
鮮魚久良々「そのまさかですよォォォォオオオオ!」
──おもむろに、たらマヨのマヨネーズをすくい上げ、えびチーズにトッピングする鮮魚さん。
鮮魚久良々「たらマヨのマヨネーズを他の寿司やメニューにトッピングすることで裏ステージの扉が開けることは以前お伝えしました。
実は、このトッピングが最も効果を発揮するのがえびチーズなのですよ。追いマヨすることで、チーズとマヨとエビのバランスが良くなるんです。さあ、食べてごらんなさい」
──食べてみたところ、確かに追いマヨした方がハーモニーが強くなる。エビともマッチするピザ的な味わいは悔しいがウマイ。
もちろん、好みの問題はあるだろうが、どちらかと言うと味が濃い方が好みな私は、その後、えびチーズとたらマヨがニコイチとなった。えびチーズ好きは騙されたと思って試してみてくれ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.