ペヤングは即席やきそばである。しかしながら、 “焼いていない” のは公然の事実であり、暗黙の了解でもあった。最近になって、その矛盾を強引に解決するために、まるか食品監修の『焼きぺヤングメーカー』なる調理家電が登場するに至っている。だが、焼くとか焼かないとか、どうでもよくなる商品が登場してしまった。

それが「ペヤング 中華風そのまま皿うどん」である。この商品、やきそばではく、やきうどんでもなく、まさかの皿うどんである。そんなバカな……。さらに驚愕したのはそのカロリーだ。カップはあのカロリーお化けの「超超超大盛 GIGAMAX」と同じサイズ。ということは、もしや……。

・あの衝撃、再び

この商品は、2019年5月20日に発売開始していた。そんなこと少しも知らなかった私(佐藤)は、最寄りのローソンの商品棚を見て、愕然としてしまった。なんだコレは……。


同じ類のショックをやはりGIGAMAXの時に受けた覚えがある。明らかにデカすぎるのだ。あたかも子どもの頃、母親に「アイス買ってきて」とお願いしたら、バケツみたいなサイズの商品が冷凍庫に詰まっていた。そんな衝撃に似ている。欲しいのはコレじゃない……。


しかしながら、見て見ぬフリはできず、通常サイズのペヤングとこの中華風そのまま皿うどんを買って帰ってしまった。価格は1つ399円である。


・カロリーお化けと同じカップ

買い置きしておいたGIGAMAXと並べてみると、やはりカップのサイズはピッタリと同じ。


おそらく、同じ規格品を使ったのだろう。まさかあのドデカカップと再び出会う日が来るとは、本当に驚きだ。あのサイズは市販品でも規格外。いくらペヤングに大盛りを求めるとはいえ、2142キロカロリーの怪物はあいつだけで十分だった。

中身が違うとわかっていても、同じ背格好の新人が陳列棚に並んでいると思わず足がすくむ。そこのところをまるか食品は理解してくれているのだろうか? まったくやる瀬ない……。


・つくり方に戦慄……

買って来た以上は、作らない訳にはいかない。ひいては食わない訳にはいかない。外装を取ってフタを見ると、そこに作り方が記されている。まあ、ペヤング商品なら大抵は、麺の上にかやくをあけてお湯を注いで3分待つ。そしてお湯を捨てるだけ。目をつむってたって作れそうなものだ。

見るまでもないと思ったが、一応作り方を見ると……。



え? ちょっと待ってくれよ。参ったな(失笑)、疲れすぎてるのかな。時々目がかすむような気がするけど、やっぱ歳なんだろうな。気のせいでなければ、お湯も水もいらないって書いてあった気がするんだけど。だってペヤングだぜ? 笑っちゃうだろ、お湯も水もいらねえって、そんな訳……。


あった……


そんなひどい……。お湯もかけさせてもらえないなんて


お湯のいらないペヤングなんて、大吾のいない千鳥みたいじゃないか。ノブ1人じゃ寂しいじゃないか……。でも、ノブだけで完結する場面もあるにはある。単独でMCを務める番組もある訳だし……。ここは大吾(お湯)抜きのノブ(ペヤング)に賭けてみるしかない!


・つくる!

という訳でつくり方を説明する。中身は麺とレトルトの具材。


まずは麺をカップに入れる。


次に具材を麺にかける。レトルトを湯せんして、温めてもOK。


おわり! 完成じゃ~。大吾(お湯)抜きで千鳥(中華風皿うどん)が完成してしもうた~


・食べる!

この商品のパッケージには「備蓄用」とある。すなわち、災害時に水もお湯も使用できなくなった場合、非常食としていかせるのだ。


麺はパリパリの揚げ麺。レトルトの中華あんには、ペヤングソースが入っているのだとか。


たしかに、ほのかに香るペヤングソース。一見まったく違う商品に見えるが、遠い親戚のような親しみを感じさせる。


さて、気になるカロリーは? GIGAMAXと同じサイズのカップに入ったこの商品、総カロリーはなんと!


たったの436キロカロリー!!


ヘルシーじゃ~!


という訳で、ペヤング史上稀にみる画期的な新商品。備えとして買っておくと良いかもしれないぞ!

参照元:まるか食品
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24