思っていたのとは違う方向に行ったけど結果オーライだったな、というのが今日で6回目を迎える「Shazam(シャザム)検証」の感想である。流れている音楽のメロディーを検索し、それが何の曲か調べてくれるアプリ、シャザム先生。相変わらず絶好調であります。
先日、初代プレステの起動音をシャザムしたらなかなか面白いことになったので、今回は我々スーパーファミコン世代にとっての超神ゲー『スーパーマリオカート』のオープニング曲をシャザムしてみたのだが……。まさかイギリスのラップ曲に辿り着くことになるとは思わなかったぞ。
・マリカー最高
1992年に発売された『スーパーマリオカート』は、後のマリカーシリーズの原点とも言えるスーファミの名作ソフトだ。スイッチを入れると表示される任天堂のロゴ、そして流れるオープニングテーマは、いつでも脳内再生が可能である。
・どうなる?
今回シャザム先生には、かの有名なオープニングテーマを聞いていただく。先生が誕生する ずいぶん前に生まれた曲ではあるが、果たしてどんな反応を見せてくれるのだろうか? さっそくシャザム起動(オン)!
──ピコン
「デデデデーデ、デーデデッーデ、デーデデ、デーデーデーデデ♪」
「タンタタンタンタンタン、タンタンタンタタンタン♪ タンタタンタンタンタン、タンタンタンタタンタン♪」
スーファミ時代の曲ともなると、さすがに厳しいか? 「結果なし」画面が表示される予感がプンプンしやがる……! と、その時……。
うおおおおおお!
なんかキターーーーーーッ!
・まさかの本人登場
え、待って。マリオのイラストが出てんすけど。ちょっと先生何コレ。「アンバサダーズ・オブ・ファンク」というアーティストで、曲名は……『スーパーマリオカート』!? いやいや、そのまんまじゃないか! 一体どういうことだ!?
・聞いてみた
とりあえず YouTube で検索してみると、オフィシャルではないが音源が存在した。こちらもやはりマリオ感が尋常ではないが、さっそく再生してみる。すると……。
「デデデデーデ、デーデデッーデ、デーデデ、デーデーデーデデ♪」
うわーーーー! そのまんまだーーーーー!! 似ているというか音源そのものだーーーーー! 助けて任天堂さーーーーーん!! と思ったら、次の瞬間いきなり曲調が変わってダンスミュージック化。でも……この曲はたしかにマリオカートだ。ていうかラップまで入ってきたし! やだ、カオス!!
・イギリスのアーティスト
でもなんかいい感じじゃん。で、結局これ何なんだろう。調べてみたところ、これはイギリスのトラックメイカー、サイモン・ハリスによる別名義のプロジェクトの曲で、MCマリオなるラッパーも参加しているようだ。めっちゃマリオ好きだな。
もちろん作品はこれだけではなく、ゲームボーイソフト『スーパーマリオランド』の BGMをサンプリングした曲、その名も『スーパーマリオランド』は、本国イギリスでもかなりヒットしたらしい。
・普通にいい
こちらは YouTube にミュージックビデオがあったため見てみると、黒人ラッパー&ダンサーが思いっきりマリオの着ぐるみと共演していてちょっと笑った。しかしこの曲、なかなかどうして……ゴキゲンじゃないか! いかにも90年代初頭な音だが、たしかにこれは売れそうだ。
・実は有名なのかも
だが、権利的な問題はどうなっているのか? まさか無許可? と思いきや、なんと日本でも1993年に『スーパー・マリオ・コンパクト・ディスコ』という作品が発売されていたのだ。任天堂の表記があるので、おそらくオフィシャルだろう。
というか、今も普通にアマゾンでダウンロード販売されているぞ! 先ほどの『スーパーマリオカート』もこの作品の中に収録されている。やべぇ、アチーな……。気になる人はチェキ! だ。
・さすが先生
いやそれにしても、マリカーの曲を検索したのに、それが最終的にイギリスのラップ曲に辿り着くとは思わなかった。やはりこれも、シャザム先生のお導きか……。シャザムの無限の可能性に身震いしつつ、今回の検証はここまでにしたいと思う。ではまた次回!
参照元:Shazam、YouTube、Amazon
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★こちらもどうぞ → シリーズ「Shazam検証」
▼こちらが「アンバサダーズ・オブ・ファンク」の『スーパーマリオカート』。
▼『スーパーマリオランド』もゴキゲンなのでぜひ聞いてくれ!