2019年4月1日、平成に代わる新しい元号が「令和」と発表された。報道によると、令和は日本最古の歌集「万葉集」が出典元になっており、中国古典でなく国書から採用されたのは確認できる限り初めてだという。

それはさておき、つい数時間前までは「新しい元号は〇〇だと思う!」「たぶん〇〇じゃない?」などと様々な予想がされていたワケだが、果たしてその中に正解はあったのだろうか? 今年1月に発表された「新元号予想ランキング」に基づきご報告しよう。

・答え合わせ

新元号予想ランキング」は、ヴィンテージワイン専門店「年号ワイン.com」が2019年1月に発表したものである。応募総数1551通の結果がランキングになっており、併せて「新元号1文字目の予想ランキング」と「新元号2文字目の予想ランキング」も発表されていた。

結論から言うと、新元号「令和」はTOP10入りしていないから「ハズレ」ということになる。ランキングでは圧倒的に「」の字が人気で、11個のうち実に8つが「安久」「安栄」「安始」……などなど、「安」の字がつくものであった。

さらに言うならば「令」の字も完全にランキング圏外。「令」の字は「いいつける」「命じる」などのイメージが強いためか、元号として予測できた人は少ないようだ。ただし、令の字には「よい」「りっぱな」などの意味もある。

・大正解ではないが…

さて、ここまで「令」の予想はことごとくハズれているが、2文字目の「」に関しては「あたり」と言っていいのかもしれない。なぜなら「新元号2文字目の予想ランキング」で「安」に次ぐ2位にランクインしているからだ。

「昭和」で使用された実績もあり、漢字自体には「おだやか」「のどか」「仲良くする」などの意味がある「和」の文字。逆に昭和で使用されていたため「被り防止で和はない」という意見も多かったが、良い漢字は何度使用しても良い……という判断だったのだろうか?

とにもかくにも、新しい元号は「令和」と決まった。今回の発表は「新元号が令和」ということのみならず「最近の元号で使用された漢字を再使用しても良い」という方針が示された事例とも言えるだろう。新元号「令和」は2019年5月1日から施行される。

参照元:新元号予想キャンペーン特設サイト共同通信
執筆:P.K.サンジュン

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