2019年4月1日、ついに新元号が発表された。「平成」の30年間は終わり、これから新しい「令和(れいわ)」の歴史が始まる。この記念すべき日の号外を手に入れたい! そう思い私(佐藤)は、サラリーマンの聖地、東京・新橋にやってきた。駅前のSL広場なら号外を配布するだろう。そう信じてこの場所にやってきたのだが、発表のその瞬間、号外を手にするどころではないほど人だかりができてしまったのである。

・新橋駅前SL広場

駅前に着いたのは新元号発表の1時間半前の10時だ。4月1日、新年度の始まったこの日、駅前の様子はいつも通りに見える。だが、元号発表が控えているとあって、心なしか行き交う人は誰もそわそわしているように見える。

その時間、SL広場にはそれほど人が集まっている様子はなかったものの、少しずつテレビ局の取材班が機材を手に集まりつつあった。


・人の輪が広がる

それから時間を追うごとに人が増え始め、気が付けば私(佐藤)を先頭に、人の輪が広がっていった。なぜ周りに人の輪が出来てるんだ! 人の壁をくぐり抜けて輪の外に出ると数百人規模で人が集まっている。


・押しつぶされる!!

輪の中心はなぜか空いており、大道芸でも見るような状況に。なんだこの空洞は!?


SL広場前には大型ビジョンがある。ここで発表の中継が行われるか不明であるにも関わらず、あとからあとから人が集まって来る。空洞化していた中心の輪は次第に狭くなってきて、どんどん人が押し合って、前に詰め寄ってくるじゃないか! ヤバい!! このままここにいたら押しつぶされる!

意味不明の身の危険を感じて、輪の外に出た。なんだ、この人たちは!!


・ビジョンに中継なし

おそらく周辺には1000人以上の人が集まっている。大型ビジョンの中継がないかもしれないのに、どうして集まってきたのか? 実際に発表時の映像はビジョンに流れることはなかった。私はスマホでYouTubeの中継を見て、新元号が「令和」に決まったことを確認した


周りの人たちは、その発表を知ることなく、ずっとその場で何かを待っている状況が続いたのである。いずれにしても、5月1日から新しい元号の歴史が始まる。


銀座や有楽町、そしてここ新橋でも号外は配られるのだろうか。もう少し、ここで様子を見たと思う。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24