みんな知ってるあたりまえ知識。でも、100人いたら1人くらいは知らない人がいるかもしれません。今回は……モス。
「山のように気高く堂々と(Mountain)」
「海のように深く広い心で(Ocean)」
「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って(Sun)」
なんて意味が込められた名を持つ『モスバーガー』についての知識です。なんと「モスの限定店舗には、コーヒー味のハンバーガーが売られている」というではありませんか。あなたは食べたことがありますか?
一口に “モス” と言っても、店舗形態は多岐に渡ります。モスバーガー、モスド、モスクラシック、モスカフェなど。これからご紹介するハンバーガーは、全国に8店舗しかない(2019年3月現在)というモスカフェで販売されています。
モスカフェでは、 “モスバーガー” や “フレンチフライ” などの定番メニューの他に、“チキンカレー” や “タコライス” といった独自のメニューも楽しめます。なかでも気になるのが “エスプレッソバーガー” 。そう、その名の通りコーヒー味のハンバーガーのようです。
もちろん、我らがモスさんですもの。美味しいに決まってる……と思いつつも、やはりちょっとドキドキしてしまう組み合わせですよね。
ということで、実際にお店に行って注文。するとハンバーガーに、エスプレッソソースが入った容器がついてきました。こちらのソースをハンバーガーにかけて食べるとのことです。
容器のふたを開けるや否や、まごうことなきコーヒーの香りがふわりと立ち上がります。ドロリとした黒い液体を舐めてみると、ほのかに甘塩っぱいコーヒーの味。テリヤキソースにコーヒーを混ぜた感じと言えばいいでしょうか。
ずっしりと重たいハンバーガーには、レタス、パテ、トマトが挟まれています。パテは横長で大きく、トマトは肉厚のものが2枚も入っていました。
まずはソースをかけずに一口。うーん! パテの旨味に、シャキシャキレタス、トマトの酸味。これでも十二分に美味しい。もうソースのことは忘れて、このまま食べ進めてしまいたい衝動に駆られます。
でも、ダメダメ。このハンバーガーの主役は、あくまでもエスプレッソソース! ということで、パテの上にソースをかけてガブリ……途端に、口いっぱいにコーヒーの味が広がっていきます。
でも、このコーヒー味が強気でグイグイと主張してくるため、パテやバンズの存在感がかすんでしまいます。ここまでコーヒーが強いのか……と戸惑いながらもう一口かじってみると、ようやくトマトが加わりました。
そこからが素晴らしかった! トマトの程よい酸味が、押しが強いソースを抱き込み、素敵なハーモニーを奏で始めたのです!! コーヒーとトマト。これまでに味わったことのない組み合わせですが、とても相性が良く、なんだか癖になる!
また、このトマトがよく熟していて柔らかく、味も濃くて美味しい! 2枚も挟まっているので、途中でトマト切れが起こる心配もありません。シャキシャキレタスも良いアクセントになっています。
パテ、レタス、トマトがあってはじめてエスプレッソソースが際立つ。どれかひとつでも抜けてはいけません。
お値段は税込620円とハンバーガーとしてはちと高めですが、食べ応えもあり、価格分の満足感は十分に得られた気がします。こういうハンバーガーをひっそり売っているところがモスさんの素晴らしいところ。気になる方は、ぜひご賞味くださいね。
参照元:モスバーガー モスカフェ、モスバーガーの歴史について
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24
▼他では食べられない、独特なハンバーガーでした。