世の中には、一度聞いたら頭から離れなくなる曲がいくつか存在する。身近な例だと、ドン・キホーテのテーマソングは間違いなくその部類に入るだろう。店内BGMやCMソングにおいて、記憶に残るというのは非常に重要なことなのだ。
さて、流れている音楽のメロディーを検索し、それが何の曲か調べてくれる音楽検索アプリ『Shazam(シャザム)』に、シャザムが知らなそうな曲を聞かせたらどうなるかを検証するこの企画。今回のお題は、今もっとも有名なあの求人サイトのテーマソングである!
・みんな大好きバニラトラック
渋谷や新宿、池袋のような繁華街を歩いていると、宣伝トラックに出くわすことがある。よく派手なトラックが、アイドルの新曲などを爆音で流しながら走る姿を見かけたことはないだろうか? あれは商品やサービスの広告・宣伝をその主な目的としているのだ。
中でも、今もっとも有名だと思われるのが某求人サイトのトラックである。「バ~ニラ、バニラ高収入~♪」というテーマソングでおなじみと書けばピンとくるはず。ちなみにこのトラック、人気すぎてプラモデルにまでなっている。
だがやはり、最大の魅力はあの歌だろう。チープなリズムトラックに乗せ、素人感のある女性ヴォーカルが繰り返す「バ~ニラ、バニラ!」という印象的なフレーズ。一度聞いたら忘れられない奇妙なキラー感に溢れている。
・検証開始
さあ、この曲を聞いたシャザム先生は、果たしてどのようなジャッジを下すのだろうか? さっそくシャザム起動(オン)!
「バ~ニラ、バニラバ~ニラ求人! バ~ニラ、バニラ高収入~♪」
・異常事態
……おかしい。いつもなら秒速で曲を検索してくれるシャザム先生が、今回は長いことウンウン唸っている。一体どうしたというのか? それからさらに数秒待ったが……。
まさかの「結果なし」。
「一致する曲が見つかりませんでした」と平謝りをするシャザム先生。バカな……。たとえそれがネカフェのテーマソングだろうと、すぐさまよく似た謎のスペイン語曲を見つけてきてくれるシャザム先生が、分からない……だと……?
・ありえない
たしかに音楽とは言えないような短い音だけ聞かせても、シャザム先生は反応してくれない。以前、ファミマの入店音を聞かせた時も同様の結果だった。しかし今回は、2分強かつヴォーカル入りのれっきとした歌だ。なぜ認識してくれないのか?
諦めきれない私(あひるねこ)はその後、何度も……何度も……何度も……何度も……何度も……何度も……何度も「バ~ニラ、バニラ!」を先生に聞かせまくった。だが、結果が変わることはただの一度もなかったのだ。
・深い闇
本来なら何かしらの曲がヒットするはず。ここまで頑なに認識を拒むのは、もはや不自然である。もしかすると「バ~ニラ、バニラ高収入~♪」の裏には、神アプリ『Shazam』ですら介入できない闇が広がっているのかもしれない……。
これ以上踏み込むのは危険と判断した私は、検証を強制終了。二度とこの曲をシャザムることはなかった。世の中には知らなくてもいいことがある──。今回起きた不可思議な現象は、シャザム先生から我々への忠告だったのだろうか。
参照元:Shazam、Amazon
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼シャザム先生が認識できないとは……。