漫画『闇金ウシジマくん』が、本日2019年3月4日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」14号で最終回を迎えた。2004年の連載スタート以来、山田孝之さん主演で実写化されるなど高い人気を誇った同作。15年という長い歴史を考えると感慨深いものがある。
スピリッツ本誌では数週間前から最終回に向けたカウントダウンが行われ、一体どんな結末を迎えるのか注目を集めていたのだが……フタを開けると、これがなかなかに衝撃的な内容。予想通り、ファンの間では賛否両論が巻き起こっているぞ。
・ウシジマくん完結
ついに完結する『ウシジマくん』。本日発売のスピリッツ14号には、「“真実の闇の果て” は!? 世紀の問題作──遂に、最終回!!!」という文字と共に、主人公・丑嶋のイラストが。あらかじめ言っておくが、ここから先は完全ネタバレ注意である。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
・最終回の内容
前回、滑川に殺されそうになるも、なんとか難を逃れ形勢逆転した丑嶋。最終回である「第492話 ウシジマくん78」は、お馴染みの新宿歌舞伎町から始まり、丑嶋もまたいつも通り債務者から取り立てをして回っている。
滑川はその後逮捕され、死刑を求刑されていることが戍亥の口から明らかに。その日、「カウカウファイナンス」のメンバーは丑嶋の誕生日を祝うために集合しており、加納の妻子や沖縄にいるマサルの描写もあることから、ここまではハッピーエンド感が漂っている。
ところが。ザックリ書いてしまうと、丑嶋はこの後、取り立て先でトラブルに巻き込まれ、債務者を守る形でナイフで刺されてしまうのだ。何事もなかったように金を回収し、柄崎との電話を終えた丑嶋は、血を流しながらその場に倒れ込み、そこで話は終わる。
丑嶋の生死についてハッキリした描写はないものの、滑川にも勝ったあの丑嶋がこうもあっさりヤラれてしまうとは……。ハッピーエンドはないだろうと予想はしていたが、少々驚いてしまった。どこかヤングマガジンの『代紋TAKE2』を思わせる終わり方である。
・ネットの声
このまさかの展開に、ネットではさっそく賛否両論が巻き起こっている。以下でその一部をご紹介しよう。
「らしいといえばらしい最後だったかな」
「これが15年続いた漫画のラストか。あまりにひどくてことばがでなかった」
「ああやっぱりか〜となりました」
「アイアムアヒーロー以来の残念な最後です」
「これ以上はない終わり方だと思う」
「なんやこれ」
「衝撃展開すぎてえええってなった」
・欄外にも注目
ちなみに、本編の欄外には歴代の債務者たちのプロフィールが載っているので注目だ。「フリーターくん」編の宇津井はある意味ハッピーエンドだったよなぁ……「ホストくん」編の愛華はキツかったよなぁ……など、ぜひ思い出し凹み(?)をしながら読んでいただきたい。
・次回作に期待
学校の教科書の数億倍は社会勉強になる『闇金ウシジマくん』。このテーマで15年も連載してきた作者の真鍋昌平先生には頭が下がる思いだ。誌面の告知によると、今年秋には早くも真鍋先生の新連載が始まるとのことで期待が高まるが、今はしっかりと体を休めていただきたい。先生、15年間お疲れ様でした。
参考リンク:週刊ビッグコミックスピリッツ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.