普段は滅多にお世話にならないけれど、数年に1度くらいは「警察」のご厄介になっている人も多いのではなかろうか? 事件や事故は抜きにして、中でも多いのが「落とし物」つまり「遺失物」に関する事案だろう。

だがしかし、落とし物とは実に厄介で「どこで落としたのか?」を覚えていることは非常に稀だ。しかも「どうせ見つからないし諦めよう」という人も多いハズだが、ちょっと待って欲しい。実は警察には『落とし物検索サービス』があることをご存じだろうか?

・届け出るのも申し訳ない

落とし物をしたとしても、警察に問い合わせない理由は大きく3つあるハズだ。1つは上述した「どうせ見つからない」という諦め、2つ目に「どこで落としかわからない」という情報不足によるもの、そして3つ目が「いちいち手を煩わせるのが申し訳ない」という感情であろう。

記者はこれまでの人生で何度か遺失物の届け出をしたことがある。それなりの量の書類を記入するのも面倒だったが、何より心苦しいのは何人もの警察官が付きっ切りで時間を割いてくれること。交番を後にするときは「本当すみませぇぇえん!」という申し訳なさでいっぱいだった。

・警察の公式サービス

だがしかし、いまネット上で話題になっている警察の『落とし物検索サービス』ならば話は別だ。少なくとも警察官を拘束する心苦しさはないし、落とし物をした可能性がある場所も広範囲で検索できる。まさかこんな便利なサービスがあっただなんて……!

ただし、公式ホームページによると、検索サービスで公開されている遺失物にはいくつかの条件がある。以下でご覧いただこう。


・情報公開は警察に届けられてから3カ月
・記名品や携帯電話等、遺失者が判明もしくは遺失者に連絡できた拾得物は公表していない
・個人情報保護の観点から、個人を特定する情報は公表していない


つまり、財布の中に免許証などが入っていた場合は、こちらの検索サービスでは公開されない。また、公開されている遺失物は都道府県ごとに条件が違うので、サービスを利用する前にきっちり利用規約を読み込んでおこう。

とにもかくにも、記者と同じく警察公式の『落とし物検索サービス』の存在を知らなかった人も多いハズ。警察には『落とし物検索サービス』がある! 警察には『落とし物検索サービス』がある!! いつかお世話になる日が来るかもしれないので、これだけは覚えておいていただきたい。

参照元:警視庁「落とし物検索」
執筆:P.K.サンジュン
ScreenShot:警視庁 (iOS)

▼これは本当にいい機能。絶対に覚えておこう。