2019年1月29日から発売開始となった、JTの新しい喫煙デバイス「プルームテックプラス」と「プルームS」。プルームSは、ライバルの「アイコス」の同じように高温加熱式で、専用のたばこスティックを加熱して喫煙するモデルである。
1日使ってみたところ、あることを思いついてしまった。それは、1回喫煙したたばこスティックを、もう1回吸えるんじゃないのか? 論より証拠! 試せばわかる!! ということで、実際に挑戦したところ、驚きの結果にッ!
・アイコスはブレードで加熱
アイコスとプルームSは、いずれも高温加熱式ではあるが、加熱の方法が異なっている。アイコスはホルダーの内部にブレード(芯)があり、ヒートスティックにこれを刺して加熱している。
吸い殻を見ると、スティックの中心部分が焼け焦げているのがわかる。
加熱状況やヒートスティックの状態にもよるのだが、しっかりと熱が伝わっている場合は、ヒートスティックの外側の紙が焦げていることもある。
したがって、アイコスの場合はヒートスティックの2回吸いをしようと思うと、焦げ臭くて吸えないのである。
・プルームSは容器で加熱
続いて本題のプルームS。こちらも高温加熱式ではあるものの、たばこスティックを挿入する容器全体を加熱する方式だ。ブリティッシュアメリカンタバコのグローと同じ加熱構造のはずだ。
芯で加熱しないので、吸い終えたたばこスティックが焦げることはない。
見た目だけなら、未使用のたばこスティックとほとんど変わらない。
・いざ、2回目のたばこスティック!
今まさに吸い終えたばかりのたばこスティックを、再びプルームSに挿入する。そして本体上部のボタンを押して、加熱スタート。
40秒の加熱時間を経て、実際に吸ってみよう。そんなに都合よく、たばこスティックの再利用ができる訳ないか……。もう1回吸えたら、1箱20本で40本分味わうことができてしまう。そんな訳ないよな……。
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こ、これは!!!!
煙が出る! しかも、1回目に吸った時よりも2回目の方が煙が多く出ている気がするんだけど。少なくとも2回目もまずくないのは驚きだ。吸える! 吸えるじゃないか!!
ただし、味は格段に落ちている。1回目の美味しさの半分程度の味わいしか感じることができない。だが、2回目でも吸えるのはたしかだ。
私はこの2回目のたばこスティックを「しけもく」と呼びたい。紙巻きたばこだけでなく加熱式たばこにも、しけもくは存在した……。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24