総合格闘技が日本に、そして世界に定着して久しい。総合格闘技の団体、そしてイベントは数多く、これまで何千……もしかしたら何万試合が開催されてきたハズだ。その中でも多くの格闘技ファンがベストバウトに挙げるであろう試合が「高山善廣 vs ドン・フライ」の一戦である。

2002年、PRIDE.21にて開催された同試合は、お互いが一切のディフェンスを無視して殴り殴られた「伝説のシバキ合い」として有名だ。ところがどっこいノーガードで殴り合うのは、どうやら人間だけではないらしい……。

・伝説の一戦

少々マニアックな話になってしまうが「高山善廣 vs ドン・フライ」は、急遽組まれた一戦であった。本来は当時最強として名高かった「マーク・コールマン」とドン・フライが対戦する予定だったのが、怪我で欠場となったコールマンの代役として高山がマッチメイクされたのだ。

確かに高山は当時から存在感も抜群で、人気も非常に高かった。だがしかし「ドン・フライの相手にはならないだろう」という見方が強く、試合前にここまで壮絶かつ、後世に語り継がれる一戦になるとは誰も予想していなかったハズだ。そう、伝説のシバキ合いになるとは──。

・うさぎ同士のシバキ合い

ところ変わって “うさぎ界” ── 。どういう経緯なのかは全く不明、なんならオスなのかメスなのか、何歳なのかすらもわからないが、うさぎ同士が「高山善廣 vs ドン・フライ」級のシバキ合いをしている動画が、YouTubeにて公開されている。

食べ物の取り合いなのか、それとも発情期なのか……? 動画のうさぎにインタビューするわけにもいかないので、真相はわからない。ただ1つ言えることは互いに完全ノーガード、魂を込めた拳を相手に繰り出し続けている……ということだ。そう、高山とフライのように。

結局はリング(路上)に人間が登場したため、試合はノーコンテストとなってしまったようだが、きっと両うさぎと共に互いへのリスペクトの感情が芽生えたハズだ。人間もうさぎも同じ生き物、拳でしか語り合えないこともある……のかもしれない。

とにもかくにも、ご紹介した動画では「高山善廣 vs ドン・フライ」ばりに殴り合うウサギが収められているから、興味がある人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか? 想像以上にシバキ合っているぞ。

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎

▼完全にノーガードである。

▼通じるものがある……と思う。