現金1億円プレゼントの熱も冷めやらぬZOZOの前澤友作社長。現在、何か動きを見せる度に大きな話題となる「時の人」である。そんな彼は元バンドマンだ。
2019年1月11日のツイートでもそのことに言及している。同じバンドマンである私(中澤)は、意外な過去に衝撃を受けると共にこう思った。「どんな音楽してたんだろう?」と。そこで、CDを探してみることにした!
・タワーレコードにページはあるが……
「元バンドマンでドラム担当。メジャーデビューもしてました」とツイートした前澤社長。ネットで軽く調べてみたところ、前澤社長が所属していたのは『SWITCH STYLE』というバンドのようだ。メジャーデビューしているということは、CDもリリースしていると考えて問題ないだろう。
CDのことならタワーレコード。というわけで、まずは、タワレコのHPで検索したところ、3枚のCDが見つかった。凄い! 本当にあった!! だがしかし……
いずれも廃盤。ディスクユニオンでも「ご注文できません」と表示されている。どうやら新品を入手することは難しいようだ。これは一筋縄では行かないかもしれない。と、思いきや……
・渋谷のTSUTAYAにあった
メジャー2枚目のミニアルバム『真空の森』が渋谷のTSUTAYAにあった。TSUTAYAスゲェ!
というわけで、渋谷TSUTAYAに急行。店内の検索機で検索してみたところ「J-Rock」のコーナーのようである。
えーと。スウィッチ、スウィッチ……あった!
3段ある棚の真ん中「ス」の行に色んなアーティストと共に置かれていた。さっそくレンタルして聞いてみよう。
・前澤社長の歌
ツイートではドラムとのことだったが、このアルバムで前澤社長はギターボーカルを担当している。どうやら、ボーカルが脱退しドラムからコンバートしての1枚目のもよう。
CDを再生すると「シュー」というホワイトノイズが聞こえる。やがて不穏な雰囲気のアルペジオとそれに絡むようなベース。ゆったりとした雰囲気の中、前澤社長の歌が始まる。ザラザラしたガラスのような声は、Mr.Childrenの桜井和寿さんのようだ。
しかし、曲調は重く暗めでどちらかと言うとオルタナ寄りの鬱屈(うっくつ)とした感じがある。エレキギターをアンプにつながず生録音したようなシャンシャンした音が入っていたり、ベースが突然激しく歪んだり、ノイズが垂れ流されたり、ドラムにフィルターがかかったり、かなり実験的なところもオルタナっぽい。
・歌詞カードに衝撃の事実
そんな音楽を聞きながら、パラパラと歌詞カードを見ていると、最後にCDに携わった人の名前が書かれていた。へえ、全曲前澤社長が書いてるのか……って、ええ!?
「Produced by SEIJI KAMEDA & SWITCH STYLE」
SEIJI KAMEDA……
亀田誠治!
プロデューサーが亀田誠治さんだ!! 椎名林檎さんはじめ、現在数多くのヒットを飛ばす超売れっ子である。
しかも、このCDが発売された2000年頃は、椎名林檎さんのアルバム2枚がミリオンセラーとなって知られ始めた頃じゃないか。そう考えると、ベースが凶悪な音なのも納得だ。ちゃんと亀田印がついている。前澤社長SUGEEEEEEEE!
亀田誠治さんにプロデュースされることを夢見るミュージシャンは星の数ほどいるだろう。ZOZOTOWNで急速に有名になったイメージがあるが、バンドマンとしても花火を打ち上げていた。
批判の声も多い前澤社長だが、同じバンドマンとして純粋に凄いと思う。考えてみて欲しい。バンドマンからあそこまで成り上がった人いる? 現代のYAZAWAやで。いや、むしろ俺たちのMAEZAWA。そこにシビれる! あこがれるゥ!! 今後も夢を見させて欲しい。
参照元:TOWER RECORDS ONLINE、TSUTAYA
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼前澤社長のツイート
知られていなそうなこと。千葉県鎌ケ谷市出身。元バンドマンでドラム担当。メジャーデビューもしてました。最終学歴は高卒。ZOZOTOWNは元々レコード屋。ピーマン、ナス、ニンジンなどが食べれません。英語はほとんど話せませんが、バク転はできます。社長歴20年。以上です。
— 前澤友作 (@yousuck2020) January 11, 2019
▼ちなみに、渋谷TSUTAYAには私のデビューCDもありました。本当に凄いなTSUTAYA!
▼前澤社長のバンドの音源を勝手にアップすることはできないので、昔の私のバンドのデビュー曲でも聞いてください。ちなみにギターを弾いてるのが私です。