東洋の巨人こと「ジャイアント馬場」が亡くなり、今年で20年になる。若い人はご存じないかもしれないが、ジャイアント馬場は日本プロレス史におけるレジェンド中のレジェンドであり、アントニオ猪木と並ぶ超重要人物だ。

そんな馬場を偲ぶため、東急百貨店本店で開催されているのが『ジャイアント馬場20thメモリアル ~ジャイアント馬場展~』である。こちらでも福袋が販売されているとの情報をキャッチし出かけたところ、まさかの結末を迎えてしまったのでご報告したい。

・馬場の福袋は売れるのか?

ジャイアント馬場が残した数々の伝説を今さら語る必要はないだろう。短くまとめるならば、当時の世界最高峰王座「NWA世界ヘビー級王座」を3度奪取、そして社長として全日本プロレスを経営するなど、1つの時代を作り上げた日本で最も有名なプロレスラーの1人である。

とはいえ、結果的に記者は馬場のすごさを舐めていたのかもしれない。東急本店で馬場のメモリアルイベントが開催されること、そして福袋が販売されることは比較的早い段階から掴んでいたが「なんでこの時期?」「渋谷で馬場展?」「福袋って売れるのか?」とタカをくくっていたのだ。

それもそうだろう、東急は馬場と縁があるからまだわかる。ただ、年末年始のこのクソ忙しい時期に、しかも若者の街・渋谷で馬場展……。さらに言うならば、福袋も安くて1万円、もっとも高額なものは16万円もするのだ(16万円の福袋はスタン・ハンセンとの食事つき!)。

さすがに16万円の福袋には手が出せないが、1万円、1万6000円、2万円の福袋なら余裕で買えるハズ。万が一この3つがダメでも馬場の私物(スーツや靴)が入った8万5000円の福袋なら大丈夫に違いない。そう思い、福袋販売開始日の翌日に東急本店を訪れた。

・渋谷と馬場

正直、東急の中にいくつも飾られた馬場の写真やパネルは違和感ありまくりだ。オシャレな雰囲気の店内と馬場はミスマッチと言っても差し支えあるまい。

プロレスファンとして「展示場に誰もいなかったなら切なすぎる」なんて思いつつ、馬場展に足を踏み入れると……。


おや……? 結構いる。


朝の10時代からまあまあ馬場展に人がいる! \(^o^)/


まさかの展開に焦ったが、馬場展は入場料が無料なので、寄り道感覚の見物客が多いのかもしれない。さすがに福袋は売れてないだろう……なんて思いながら福袋を探すと……。


全種類売り切れてた。


マジかぁぁぁああぁぁあああああ!


店員さんによると、福袋は販売と同時にほぼすべてが売り切れたようだ。1万円、2万円の福袋ならまだわかるが、まさか8万5000円の福袋まで瞬殺とは……! 正月から馬場の福袋を求めて駆けつけたファンが大勢いるという事実に、驚きつつもプロレスファンとして胸が熱くなった次第である。


というわけで、結果的に「ジャイアント馬場福袋」は購入できなかった。没後20年が経とうというのに、いまだ根強い人気を誇るジャイアント馬場はやはり偉大だ。

なお、2月19日は両国国技館で「ジャイアント馬場没20年追善興行」も行われるので、ファンはそちらもぜひチェックして欲しい。ブッチャーの引退セレモニーもあるぞ!

参考リンク:東急百貨店「ジャイアント馬場20thメモリアル~ジャイアント馬場展~」
Report:P.K.サンジュン
Photo: ©H.J.T.Production / RocketNews24.
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▼貴重な馬場のアイテムが飾られていた。


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