ファッション通販サイト・ZOZOTOWNの勢いが止まらない──。体型サイズを瞬時に計測できる「ZOZOSUITS」に続いて、プライベートブランド「ZOZO」が登場。さらに先日、暖か系インナー『ZOZOHEAT』が発売された。
暖か系インナーをいつも愛用している筆者は、さっそく「ZOZOSUITS」で計測した体型サイズをもとに『ZOZOHEAT』を購入。ユニクロの超定番商品「ヒートテック」と比較してみることにした。さあ、いったいどんな商品に仕上がっているのだろうか?
・『ZOZOHEAT』とは
『ZOZOHEAT』の主な特徴として、膨大なサイズ展開と特殊糸を使用している点が挙げられる。今回購入した「ZOZOHEAT」の商品ページによると……
「1000以上のサイズ展開の中から、あなたの体型にぴったりあった「あなたサイズ」のZOZOHEATをお届けします。サイズがぴったりだから、肌と生地との間に無駄な隙間がなく、あたたかさを逃しにくいデザイン。さらに高品質メリノウールにテンセル™モダール繊維を巻いた特殊糸を使った生地が、高い吸湿発熱性を発揮します」
──つまりフィット性とメリノウール使用の特殊糸が暖かさのキモになっているようだ。なお、ユニクロの『ヒートテック(MENS)』はXS〜4XLの8サイズ展開でメリノウールは使用されていない。それでは実際に商品をチェックしていこう。比較するのは次の2点だ。
【比較する2つの商品】
・「ヒートテッククルーネックT(9分袖)」:税込1069円
・「ZOZOHEAT 長袖クルーネック(パターンオーダー)/ブラック[MEN]」:税込990円
・「ZOZOHEAT」の方が生地はナチュラル
まずは2つの商品の生地を見比べると「ヒートテック」の方は表面の質感がツルっとしていた。一方「ZOZOHEAT」は生地の織り目が見えて素材感のあるナチュラルな印象だ。続いて着用してフィット感や肌触りをみてみよう。
・着用してみた
はじめに「ヒートテック」を着てみると、Sサイズということもあって身体にぴったりフィット。見た目はかなりタイトだが、アンダーウェアとしての用途なら個人的には許容範囲内。また、肌触りはサラリと滑らかで動きやすい。なお、筆者が愛用している「ヒートテック」も同様にSサイズである。
続いて「ZOZOHEAT」を着てみたところ、首回りが広かったほか、以前レビューしたZOZOの長袖Tシャツと同じく、身幅にゆとりがありながら腕まわりだけがタイト。しかしこの商品に関しては生地の伸縮性が高いので、さほど窮屈な感じはしなかった。ウールを使っているためかフワッと柔らかい肌触りが好印象である。そして、何と言っても気になるのは暖かさだ。
それぞれの商品を着て過ごしてみた結果……
より暖かさが感じられたのは……
「ヒートテック」だった!
あくまでも筆者の体感だが、着た直後は生地の柔らかい「ZOZOHEAT」が暖かいような気もした。ただ、時間が経つと「ヒートテック」の方は胴体部分がジワリジワリと暖かくなっていくのを感じた。
・ユニクロのフィット感が暖かさに響いたか
前述の通り、ZOZOの商品ページには「肌と生地との間に無駄な隙間がなく、あたたかさを逃しにくいデザイン」と書いてある。しかし、肌と生地との間に無駄な隙間がないのは明らかに「ヒートテック」の方だった。
そういえば、ヒートテックの寿命を聞いたユニクロの店員さんも「肌と密着する新品の方が自然と効果が現れる」と言っていた。もしかすると「ZOZOHEAT」の方が生地の機能性は高いが、ユニクロのフィット感が暖かさに響いたのかもしれない。
ちなみにコットンを使用した「ZOZOHEAT COTTON」も購入してみたが「ZOZOHEAT」と同じくフィット感、暖かさともに「ヒートテック」に一歩譲る結果であったことも念のために記述しておきたい。以上、インナー選びの参考になれば幸いだ。