私(あひるねこ)ね、スシロー大好きなんですよ。いいよねぇスシロー。でもスシローって、酒を飲むにはいまいちな気がするのだ。あまり安くないし薄いし、なによりあのファミリーな雰囲気がどうも酒と合わない。
そんな時に出会ったのが、寿司居酒屋「鮨・酒・肴 杉玉」である。なんとここ、スシローグループが手掛ける新業態の店舗らしいぞ。スシローがやってる居酒屋……コイツは気になる! というわけで、東京・阿佐ヶ谷店に行ってきた。
・スシローの居酒屋
現在、神楽坂・神保町・阿佐ヶ谷・武蔵境・兵庫県西宮に店舗を構える「杉玉」(2018年12月14日現在)。阿佐ヶ谷店は、JR阿佐ヶ谷駅から出てすぐの場所にある。
外観から寿司系の居酒屋であることは想像がつくのだが、スシローの気配はまったくしない。言われないとまず分からないだろう。
店内は寿司がレーンを回ってタッチパネルが……ないから安心してほしい。テーブル席にカウンター席、どうやら2階もあるようだ。雰囲気はいかにもこじゃれた居酒屋という感じで、これまたスシロー感ゼロ。
・安いメニューが多い
「杉玉」の特徴として、税抜299円のメニューが多いという点が挙げられる。例えば生ビールはグラスで299円だったり(ジョッキは499円)、日本酒は半合で299円だったり、ちょっとだけ飲みたい的なニーズに合わせてきている印象だ。
・海鮮つまみに挑戦
で、メニュー名がまたユニークなのである。例えば『ねぎまぐろとオリーブオイルの素敵過ぎる出逢い。(299円)』。なんだかノリがスシローっぽくない。実際に頼んでみると……。
うお! ねぎとろなのにバケットが付いてきた!! 創作居酒屋感がハンパないぞ。でも食べてみると……。
あー、これはウマいわ。名前の通りねぎとろにオリーブオイルがかかっているのだが、脂っぽさを感じない。すでに味が付いており、バケットにも酒にもよく合うではないか。なるほどなるほど、ココはこういうお店なのね。
・変わった料理が多い
天ぷらにも面白いメニューがあったぞ。『おでんの大根なのに天麩羅(税抜299円)』って名前なんだけど……いや全部説明してもうてるがな! そう、おでんの大根なのに、天ぷらなのだ。初めて食べたが、衣の中から出汁がジュワッと出てきてウマし。
・主役は寿司だろ
とは言え、やっぱり海鮮も食べたいよね。ってことで寿司頼もう、寿司! 好きなネタを3貫選ぶ『王道寿司(税抜299円)』を、まぐろ、えび、あじのチョイスで注文してみた。ちょっとつまむにはちょうどいい量だ。
うむ……普通にウマい。なんというか、思ったよりもしっかりしたネタで驚いてしまった。よく見るとシャリに赤酢を使っている。スシローも以前やってたよね。値段が上なのだから当然だけど、寿司はスシローよりウマいと思うぞ。
調子がいいので、1日限定10食という『雲丹といくらのこぼれ軍艦(税抜299円)』も頼んでみたい。すると、オシャレな皿の上にいくらがオシャレにこぼれている寿司が来た。映える……! これはなかなかに映えそうなルックスだ。
・日本酒は半合から
こうなったら酒しかあるまい。てなわけで日本酒を半合いただく。安くて299円、純米吟醸レベルは499円で飲めるようだ。注文すると皿にこぼれるまで注いでくれるぞ。これまた、ちょっと飲むにはちょうどいい量と言えるだろう。個人的にはまるで足りないけど。
・流行るか?
最後はシメに『鯛出汁あさりラーメン(税抜299円)』でフィニッシュ。海鮮系の居酒屋はリーズナブルと言われていてもそれなりに値が張るところが多いので、ちょっとの量を安く飲める「杉玉」を重宝する人は、この先増えそうな気がする。
お通しと席代がないのもベリーグッドだ。スシローを基準に考えてしまうと「超安い!」ってほどでもないが、じゅうぶん選択肢に入る店と言えるのではないか。今後も店舗はどんどん増えるようなので、ちょっと寿司で飲みたくなった時はぜひ寄ってみてほしい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 鮨 酒 肴 杉玉 阿佐ヶ谷
住所 東京都杉並区阿佐谷南3-37-1 大森ビル 1~2F
時間 11:30~14:30 / 17:00~23:30(平日)、11:30~15:00 / 16:00~23:30(土日祝)
休日 年中無休
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼なんとも珍しい『黒レモンサワー(税抜399円)』には黒蜜が入っている
▼まぐろ爆弾 ミシュラン三ツ星の旨味(税抜399円)
▼欲張りな刺身四点盛り(税抜299円、まぐろ・はまち・鯛・しめ鯖 ※写真は2人前)
▼欲張りなシュウマイ3種盛り(税抜399円、えび・いか・うなぎ)
▼雲丹醤油で食べる
▼飲めるサーモン(2貫で税抜299円)
▼鯛出汁あさりラーメン(税抜299円)
▼こちらはメニュー