この世は不思議なことばかりである。簡単には説明できないことも多い。そのひとつが、 “スマホのひび割れ” だ。ひびが割れる原因はわかる。落としたりぶつけたりすれば、当然ひびが入る。問題はなぜ、そのひびを放っておくのかということ。
もちろん、修理するという人もいるだろう。しかし、そのままにしている人は身近に少なくないのではないか。記者もそのひとりで、ひび割れスマホを愛用している。そこで今回は「なぜひび割れスマホを修理しないのか」その謎を解明したい。
・落とせばひび割れるスマホ画面
まず、なぜ “ひび” を作ってしまうのか。答えは簡単。冒頭に書いた通り、単純に落としたりぶつけたりするからだ。「落とさないように気をつけろよ」という声が聞こえて来そうだが、これがなかなかそうはいかない。
だいたい、最近のスマートフォンは大きすぎやしないだろうか。記者の場合、iPhoneで言えばSEサイズが手にジャストフィットする。しかしSE以上の大きさになると、両手で持たなければ操作ができないのだ。
確かに両手で持てばいいだけの話であるが、そうもいかない時もあるだろう。横着(おうちゃく)をして片手で持っているときに限って落としたりするもの。ひびを作ってしまう原因のひとつが、スマホのサイズにあるのではないだろうか。
・いつの間にか愛おしくなるバキバキのスマホ
しかしサイズに関していちゃもんをつけたところで、どうしようもない。致し方ないことである。問題は、ひびをどう処理するのか、というところ。いろいろなタイプがいると思うが、記者の場合はひとまず修理してみる。
正規店は高いので、非正規店にお願いする場合が多い。その後何度か修理し、ひび割れをし、修理し、ひび割れをしを繰り返す。そしてふと気が付くのだ。「どうせまた、ひび割れするのならソノままで良いんじゃね? わざわざなおすの面倒くさいしな」と。
それからはもう、いくらひびが入ろうが傷がつこうが気にならない。形あるものは壊れる。それが自然の摂理だ。一度受け入れるとあら不思議、なんだかひびがある状態がスタンダードに思え、バキバキのスマホ画面が愛おしくなってくるではないか。
つまりだ。画面にひびが入っていることが、気になるか気にならないかだけの差ではなかろうか。ひびがある状態がスタンダードになれば、そのひびにさえ愛着がわくというもの。周りにいる “ひび割れスマホ愛用者” の心情はそんなところではないかと、記者は思うのだ。
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼バキバキぼろぼろのスマホも悪くない
久しぶりにスラッシュ入っていないスマホを使ってるんだけど変な感じがする。サインペンでスラッシュ入れようかな……📱
— K.Masami (@10fukozo) October 22, 2018
▼ゲームをする際は少しひび割れが邪魔だなと思わないではない