食事前に「今、どのくらい食べられるのか」を正確にイメージするのは難しい。たとえば空腹時だと、意気込み的には “自分史上最高量を食べられる” なのだが、実際には “そこそこのボリューム” で満足できてしまうものである。無理をすると苦痛になるから厄介だ。
何の話をしているのかと言うと、先日訪れた福岡県の飲食店で「刺身を一度だけご飯の上にモリモリ盛れる海鮮丼」を注文したのだが……心を乱すは “一度だけ” というワード。クソッ、こうなったら全神経を集中させて「ベストボリューム海鮮丼」を完成させてみせるぞッ!
・福岡パルコ
モリモリの海鮮丼が食べられるのは、福岡市・天神の福岡パルコ新館地下2階にある『魚助食堂』だ。かなりの人気と聞いていたため、昼時ピークの時間帯を避けて13時過ぎにお店に突撃……したものの、入店までに約15分待つことに。OK、その間にルールを確認しておこう。
え~と、料金は先払いで、ご飯を「並980円・中1280円・大1480円(税抜き)」から選ぶ。んで、ご飯の上に刺身を盛れるだけ盛って(1回だけ!)オリジナル海鮮丼を完成させる……という流れだな。ちなみに日替わり7~8種類の “おばんざい” も、同じく1回だけ取り放題らしい。やばい、ワクワクが止まらないんですけど。
・刺身は4種類
ご飯はモチロン “大” 一択。料金支払い後に、食券代わりの「大盛マグネット」を受け取り、順番が来るまで自分の席で待機となった。どうやらカウンターが混雑しないように、スタッフが人数を調整しているようだ。たしかに「1回だけの盛り付け」は、誰にも邪魔されずに集中したい。
「どうぞ」と声を掛けられカウンターへ。この日の刺身は、シマアジ・スズキ・ブリ・海鮮漬けの4種類。ご飯の上にシマアジ・スズキで土台を作り、ブリ・海鮮漬けを高く盛り付けていこう……食べ残しは厳禁だから慎重に。全神経を集中させて1枚1枚積み上げていく。
キラキラ輝く長浜市場直送の鮮魚は超ウマそう……だが、けっこう滑るな。爆盛にするには経験と技術が必要かもしれない。途中から「ジェンガ」をやっている気分になる。ドキドキするぞ。
つづいて、おかず。慎重になり過ぎたのか、ポテトやタコ焼きには手を出さず、春雨ときゅうりの酢の物・ひじき・かぼちゃコロッケを長皿にちょこんと置いた。一応キムチも取っておくか。まだまだイケそうな気もするが、海鮮丼がメインだからほどほどにしておこう。
・ウマい & デカい
そしていよいよ……店員さんから味噌汁を受け取ったら「オリジナル海鮮丼定食」が完成! 刺身モリモリでテンション上がるゥゥゥウウウウウーーッ!! さあ、それでは刺身を小皿に一時避難させてからいただきます。ウヒョーーッ!
刺身はどれも新鮮でプリッとした食感。うん、美味しい。どれもチョイ小さめで、どんぶり飯のサイズ感に圧倒されているが、これは盛り付けしやすいサイズにしてくれたということだろう。ご飯(大)の量は、牛丼並盛あるかないかくらい。食べ応えはアリです。
途中、おかずをもう少し多く取っておけばよかった……と思ったが、最後まで美味しく完食。正直まだまだイケたな。また行く機会があれば、ご飯を中盛にして、おかずの量を増やそう。やはり1回だけで100%満足するのは難しいということか。もし同店を訪れる機会があれば、攻めの気持ちを強く持って、後悔だけはしないでいただきたい!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 魚助食堂
住所 福岡県福岡市中央区天神2-11-1 福岡パルコ新館B2F
時間 11:00~23:00
休日 不定休(福岡パルコに準ずる)
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼刺身の量は満足
▼気持ちよく完食したが、もうチョイ食いたかったな~